ふるさと魅力創生事業ワークショップ
招待頂き、タイトルの件参加してきました。
俗に言う地名が消えるかもしれない地区を残していくために何をしていくのか?というのを明確にするためのワークショップでした。
ここで大事なのは、専門家に任せるのではなく地域住民が内発的、自発的にやらないとだめということです。
農村RMO
日本全国の山間地域では過疎化、人工減少、高齢化が進行し、集落機能(諸行事の運営、農地の保全、高齢者の移送手段、小中学校の維持など)に問題を抱えています。
農村RMO(農村型地域運営組織)とはこれらの問題解決のための組織です。
地域の魅力を創出し、何か形にしたりする発展形や農地保全や生活支援といった地味なものも含め集落機能の維持のための取り組み全体を言うのだと思います。
STEP1 寄り合い
その取り組みの第一段階として、現地在住民と協力者(在住者ではない、月の半分くらい住んでいる人もこっち)とで、互いに問題点やこうありたいというのを出し合いました。
ここで大事なことは意見を出すことです。
折口信夫や宮本常一などは昔の日本(ムラ社会の頃の日本)は全て「寄り合い」で決めていたと言います。
それの現代版ということでしょう。
そして、各自が意見を出し合うことで、自分だけが困っていると思っていたことが、みんな思っていたんだ〜とわかったり、みんなが困っているのなら地域課題として行政と一緒に解決していこうということになっていくのです。
私はつるぎ町家賀地区を訪れるのは2回目でした。住んでません。その感覚の人間として意見を出しました。
このみんなで意見を出すというのは今回活用しているKJ法という方法の第1段階です。
私はイメージとしては剣山を登山するためにつるぎ町に来た人。
(家賀地区は剣山を登山するときに通る道の脇道にある町)
その立場からの意見です。下記はその内容。
①町の魅力が伝わらない、わからない
・つるぎ町一宇地区は「巨樹の王国」
・日本一人口の少ない自治体(離島を除く)高知県大川村「水と太陽と緑のふるさと」
規模は小さいながらも積極的に魅力を打ち出している地区があります。
そう、私はキャッチフレーズ的なものが欲しいと思いました。
まず、そこに魅力ある地区があることを知らない、知ったとしても魅力がわからないのが問題と思いました。
剣山に行く道中に何か目立つ案内でもあれば気になりますよね。
帰り寄ってみようかとなるかもしれません。
②世界農業遺産というありがたい認定がなされているのに生かされていない
私の訪れたつるぎ町家賀地区は世界農業遺産(西阿波の傾斜地農法)に認定されています。
そしてその効果もあり、結構な人が現地視察の訪れているそうです。
しかし、それが町の発展に寄与しているのか?と言われると疑問です。
(知ってる人しか知らない、特に町の案内にも出てこない)
③鳥獣害の視点の転換
当日は参加者20名。
3つのグループに分かれて問題点を出し合ってをしていました。
グループで意見出し合っているときに多く意見が出てきたのが獣害問題でした。
私は東かがわ市五名地区の成功も知っておりましたので、獣害をプラスに考えたらどうだろうということで3つ目に。
陰極まれば陽に転ずる。ではないですが、ピンチはチャンス的な。
例えばジビエ販売として。
施設を作って雇用が生まれる。施設作りが難しければ隣町のみよし市に解体は依頼するなど。
下記、全体で出た意見をまとめてテーマ化したもの
A .空き家対策
B .自然を残す
C .ドローン活用
D .(道の駅などへの)出荷作業の改善など
E .地域内外の人が集まれる場所を作る
F .傾斜地農法で健康の町づくり
G .耕作放棄地対策
H .鳥獣対策
I .薬草などの活用
J.道路の草刈り等の整備
L .畑の草刈り
K .自然体験
M .イベントの開催
N .地区のアピール部隊を作る
O .地区の案内地図を作る
STEP2 重み付け
次は出た意見をまとめた各テーマ事に対しての重み付けです。
何がみんなの思っている重点課題であり、目指すところなのか。
それを数値化して明白にしていきます。
各人 5点、4点、3点、2点、1点を重要な問題と考えるテーマに投票します。
余談ですが、ここで私が思ったのは、
C:ドローンの活用
I:薬草などの活用
は手段であり、目的や問題点ではなくないか?ということ。
まぁそこに関して講師の方は特に何もいっておりませんでした。
重み付けの結果
在住者 協力者 (私の投票)
A .空き家対策 16 0
B .自然を残す 3 1
C .ドローン活用 8 0
D .出荷作業の改善 3 0
E .人が集まれる場所を作る 3 15
F .傾斜地農法で健康の町づくり 5 6(5)
G .耕作放棄地対策 12 5
H .鳥獣対策 37 20
I .薬草などの活用 16 16(2)
J.道路の草刈り等の整備 11 14
L .畑の草刈り 22 8
K .自然体験 0 9(4)
M .イベントの開催 13 10(3)
N .地区のアピール部隊を作る 8 3
O .地区の案内地図を作る 22 6(1)
ここも在住者と協力者で意見が多くずれているのがよくわかる。
そして協力者と言えども月の半分程度滞在されている方が多いので、2回目きた私とは感覚は大きくことなっている。
私は課題を知らない ⇨ なので魅力の創出・発信の傾向に投票をした。
しかし、住んでいる人はやはり課題が強く出ている。
特に獣害に関しては在住者も協力者もダントツの1位だった。
そして空き家対策に関しては在住者は気にしているが協力者は他に優先すべきものがあるという感覚のようだ。
大きくみると
❶鳥獣害対策
❷農地保全(道路含む)とその自然を生かす
❸自然体験やイベント
❹町の地図や魅力の発信
の4つに分けられると思う。
そして、次回までに参加者は町の魅力になり得るものや課題等の写真撮影が課題として出されました。
第2回のワークショップはどうなるのか。
楽しみです。
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