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自民崩壊2.8@井川意高氏

私の地元の大企業・大王製紙元社長の井川意高氏の本を読みました。
と言っても対談本で対談相手は高須克弥先生です。


「極右」高須克弥

まず冒頭に高須先生の志向が出てきます。
一言でいうなら「岸信介万歳!」です。
これは克弥先生の祖父の代からの話だそう。
ですので、自ずと高須先生は安倍晋三氏を称賛する形になります。
基本的には極右思想とも取れるでしょう。
天皇家に関しても「男系男子」のみ!という感じです。

誘導したいとかそういう本では無く、ありのままに言いたいことを言っている感じです。
ただ、派閥等の見方としては勉強になりました。

岸信介万歳の人なので当然、左の田中角栄に対しては反対派です。
高須先生曰く田中角栄を「日本を壊した張本人」といい、岸信介が築いてきたものを壊したと述べています。

そして田中角栄は利権が無かった。なので中国や原発といった未開のものに手を出した。
結果、政治は金になってしまった。

こういった新規利権や旧体制との争いの構造はアメリカも同じであると高須先生は述べる。
石油利権を持つ共和党に対して、民主党はグリーンエネルギーを推奨するといったところだ。

アメリカは政党が違うが、自民は同じ党の中で派閥としてアメリカのような新旧の利権争いをやっている。

そして、今の自民党政権の動きが1994年の自社さ連立政権や2009年の自民下野の流れに似ているということであった。

ジェネラリスト政治家の不在

高須先生と井川氏が同じように述べていたのが、「ジェネラリスト」な政治家の不在である。
要するに、政治家も専門家化してしまっていて、ある部分には詳しいが、他の部分にはちんぷんかんな政治家が増えた。
結果、日本全体を見ることのできる政治家が減った。ということである。

これは高須先生の専門である医学の世界でも同様らしい。
ジェネラリストが減って専門家が増えている。ローカルロケーションばかり見る器の小さい政治家が増えてきて、結果的に日本人自体もローカルロケーションに囚われているようだ。

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