【#6】部長がいなくなった(途中)

8月いっぱいで最後の部長がいなくなりました。

普通の会社からしたら、どういうこと?ってなると思います。これがうちの会社の不思議なところです。

まず、うちの会社の規約として、役員は部長経験者であるという一文があります。つまり、部長をすると役員になることができるということです。

そして、今の社長を始め、役員は自分たちが仕事ができないことを自覚していますので、何とかして自分たちの地位を守らないといけません。これは役員マターだから!これは経営マターだから!と言って、下を押さえつけるためには、自分たちだけが決裁権を持てるようにしないといけません。

解決策として思いついたのが、部長を作らない。全員「副部長」で昇進を止めるという方法です。なので、今の40代は全員副部長です。そして、全ての部署の部長は役員が兼務しています。というか、役員が経営のことができないので、ひたすら毎日決済のハンコを押すだけという仕事です。

ただ、ハンコを押した責任は取りたくないので、副部長もハンコ押さなければなりません。結果として、副部長がハンコ押した横に部長としてのハンコと役員としてのハンコを2つ押すというキチガイっぷりです。これを無駄だと感じないところがすごいです。

各部署は副部長が回しているので、日々の運営には問題はありません。経営方針が無いので、あっちにフラフラ、こっちにフラフラと、ぶれまくっているのですが、そのブレブレの中でもなんとか大きなトラブルを生まずに日々が過ぎていきます。なので、昼前に出社して、溜まった書類にハンコ押して、夕方帰るというのがうちの役員です。

最近気づいたのですが、部の運営というのは部長の仕事なのです。そして、部長が不在の時は上長が代行する。ただし、決裁の押印は下のものがやっても良い(責任は上長にある)と業務分掌に明記されていました。

だから、ハンコだけ押してるっていうのは運営をしていないので、そもそも業務怠慢です。しかも、ハンコは下ものが押していいので、どっちにしろ責任は上長にあるので、わざわざハンコ押さなくていいんです。つまり、ずーっとコンプライス違反な上に、無駄なハンコを押しているという・・・

悲しいかな、実在の会社なのです。

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