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【MTG】入門編 ベルチャー 【モダン】

モダンに新規参入、または他デッキからの乗り換えで「ベルチャー」を使用予定の方向けにデッキの動かし方、マリガン基準、テクニックを解説していきます。


■(モダン)ベルチャーはどんなデッキ?

《ゴブリンの放火砲》により一撃で勝利する豪快なコンボデッキです。
また、同時に《小道の再交差》により緻密さも求められるデッキです。

(モダン)ベルチャーの主役

豪快さと緻密さという相反した性質を持つため、癖の強さはトップクラス!
扱いは難しいですが最善を尽くせばtire1相手にも勝利可能で、勝ち負けに限らず反省点が次から次へと出てくる味が尽きないデッキです。

使用カード次第でもありますが、6~8万程度で組めてモダンとしてはお安め価格なのも新規参入向きデッキと言えます。

■(参考)デッキリスト

2023/12/6更新

・価格を抑えると4万程度で組める

価格を抑えたい場合は《激情》、《一つの指輪》、《活性の力》、《虚空の杯》を他カードに変更するとデメリットはありますがお安くなります。
変更先のカードは同じ役割を持つカードを採用しましょう。
 ※《激情》であれば除去を入れる等

・役割、採用&不採用の説明

それぞれのカードの役割、採用&不採用の説明は【中級編】以降で解説を予定しているので、今はどんなカードが採用されているのかを見る程度で良いです。

・固定スロット、フリースロット

固定スロットは以下の通り(計53枚)
(土地:23枚)
4:《ヴァラクートの覚醒》
4:《棘平原の危険》
4:《髑髏砕きの一撃》
4:《変わり樹の共生》
3:《バーラ・ゲドの復活》
4:《海門修復》

(マナ加速:15枚)
4:《一攫千金》
4:《捨て身の儀式》
4:《発熱の儀式》
3:《アイレンクラッグの妙技》

(勝利用:8枚)
4:《小道の再交差》
4:《ゴブリンの放火砲》

(コンボ用:3枚)
1:《魂の再鍛》
1:《仕組まれた爆薬》
1:《断れない提案》

(色変換:4枚)
4:《魔力変》

フリースロットは以下の通り(計7枚)
(妨害:6枚)
2:《激情》
4:《夏の帳》

(コンボ用:1枚)
1:《一つの指輪》

■《小道の再交差》パイル(基本知識)

《小道の再交差》での基本となる並び順(以下パイル)を紹介します。
手札、盤面、対戦相手のデッキによってパイルは変化しますが、
どのパイルも以下5つのどれかがベースとなります。

・基本パイル1(奇跡ルート)

必要カードは5枚のため、2枚は何かしらの対策カードをパイル出来ます。
打ち消し対策であれば《夏の帳》、《魔力変》、《捨て身の儀式》
クリーチャー対策であれば《激情》、《赤いカード》
上記画像であれば⑦、⑧がフリースロットです。

※激突用のカードは省いてます。
 《捨て身の儀式》は《発熱の儀式》でも問題ありません。
 画像は①から⑧まで順番に引くことを示しています。

・基本パイル2(奇跡ルートver3キル)

3ターンキルのパイル
必要カードは7枚のため、対策カードに割く余裕はありません。
土地破壊を警戒する場合は4ターンキルでもこちらのパイルを選択することがあります。

・基本パイル3(ヴァラクートの覚醒ルート)

奇跡ルートが出来ない or したくない場合に選択するルートです。
手札の枚数によってパイルは変化し、余裕があれば《夏の帳》もパイルに組み込みましょう。

・基本パイル4(マスカン連打ルート)

対戦相手のデッキにカウンターが大量に入っており、数ターン後も敗北しない見通しのときに選択するルートです。
以前は青白コントロール相手に選択することが多かったルートですが、最近は当たらないのでこのパイルを組むことも減りました。

・基本パイル5(昇天ルート)

《紅蓮術士の昇天》から無限マナ、無限宝物を発生させ、無限《棘平原の危険》で勝利するルートです。
《大いなる創造者、カーン》が盤面にいても勝利することが可能です。
無限宝物なので《一つの指輪》のプロテクションが存在しても、対戦相手のアップキープに《ゴブリンの放火砲》で勝利することが可能です。

解説は「《紅蓮術師の昇天》パイル」を参照してください。

※エンチャント対策、墓地対策に弱いので注意が必要です。
 《小道の再交差》を最後に配置すると何かあった際にリカバリ可能です。
 特に理由が無ければ《ゴブリンの放火砲》のいずれかのルートの方が良いです。

■《小道の再交差》亜種パイル

手札、盤面、対戦相手のデッキによって変化する部分を解説します。

・亜種パイル1(夏の帳)

①《夏の帳》
②《基本パイル》

《夏の帳》を先頭に配置することでカウンター対策をするパターンで、基本パイル内に配置することもあります。
《基本パイル》ルートを開始するターンに唱えることで打ち消されないを後続全てに付与することが出来ます。
キルターンが1ターン伸びるのと必要マナが1マナ増えることに注意してください。

・亜種パイル2(一つの指輪verラガバン)

①《魂の再鍛》
②《一つの指輪》
③《基本パイル1(奇跡ルート)》

《魂の再鍛》、《一つの指輪》を順番に配置することで《敏捷なこそ泥、ラガバン》の有無どちらでも勝利することが可能なパイルです。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》に殴られなかった場合は基本パイル1(奇跡ルート)で勝利します。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》に殴られた場合は《一つの指輪》、《アイレンクラッグの妙技》、《ゴブリンの放火砲》、《髑髏砕きの一撃》、《夏の帳》の順番に配置することで勝利します。

指輪が入ってから大分許せるようになった

・亜種パイル3(一つの指輪verハンマー)

《救済の波濤》の登場により、《ゴブリンの放火砲》を回避することが増えたため、より勝率を高めるためのルートです。

メインボードでの対ハンマー用パイル

(メインボード)では《仕組まれた爆薬》のX=1で1ターン稼ぎ、次ターンで《断れない提案》のバックアップから《ゴブリンの放火砲》で勝利します。

サイドボード後での対ハンマー用パイル

(サイドボード後)では《仕組まれた爆薬》、《虚空の杯》のX=1と《活性の力》で1ターン稼ぎ、次ターンで《ゴブリンの放火砲》で勝利します。

許せないので専用パイルで回避しよう

・亜種パイル4(土地)

①《土地》
②《基本パイル》

基本パイルをスタートするための土地が足りない場合に土地を先頭に配置します。手札に土地が無い場合に仕方なく選択する場合があります。

・亜種パイル5(致死盤面)

①《激情》or《一つの指輪》
②《基本パイル》

盤面だけで致死ダメージがある場合に《小道の再交差》と《ヴァラクートの覚醒》or《魔力変》で《激情》を引き込むパイルです。
《小道の再交差》唱える前に5 or 6マナが出せる状態で《ヴァラクートの覚醒》or《魔力変》が手札にあることが前提条件となります。
7マナ出せる状態で《魔力変》が手札にあれば《一つの指輪》から基本パイルで勝利することも可能です。

■《紅蓮術士の昇天》繰り返しパターン

昇天ルートでの基本となる繰り返しパターンを解説します。
基本的に使用するのは無限マナとなる繰り返しパターン5のみだけですが、何かしらの理由により使用出来ない場合は他知識が役に立つこともあるかもしれません。
 ※《紅蓮術士の昇天》のカウンターが2個ある状態前提で解説します

・繰り返しパターン1

《魔力変》⇒《バーラ・ゲドの復活》

  1. 《魔力変》(残5マナ)

  2. 《バーラ・ゲドの復活》(残2マナ)

  3. 《魔力変》(残4マナ)

1マナずつ減るのでこのパターンのみを使用することはありません。

・繰り返しパターン2

《捨て身の儀式》⇒《バーラ・ゲドの復活》⇒《魔力変》⇒《バーラ・ゲドの復活》

  1. 《捨て身の儀式》(残8マナ)

  2. 《バーラ・ゲドの復活》(残5マナ)

  3. 《魔力変》(残7マナ)

  4. 《バーラ・ゲドの復活》(残4マナ)

マナを減らさず2枚ドローになります。

・繰り返しパターン3

《バーラ・ゲドの復活》⇒《捨て身の儀式》(連繋)

  1. 《バーラ・ゲドの復活》(残5マナ)

  2. 《捨て身の儀式》(連繋)(残13マナ)

5マナずつ増えますが、緑マナが1マナずつ減ります。

・繰り返しパターン4

《バーラ・ゲドの復活》⇒《捨て身の儀式》(連繋)⇒《バーラ・ゲドの復活》⇒《魔力変》

  1. 《バーラ・ゲドの復活》(残5マナ)

  2. 《捨て身の儀式》(連繋)(残13マナ)

  3. 《バーラ・ゲドの復活》(残10マナ)

  4. 《魔力変》(残12マナ)

4マナずつ増えて2枚ドローします。
ドローがあるため限定的なマナ増殖です。

・繰り返しパターン5

《バーラ・ゲドの復活》⇒《捨て身の儀式》(連繋)⇒《バーラ・ゲドの復活》⇒《一攫千金》

  1. 《バーラ・ゲドの復活》(残5マナ)

  2. 《捨て身の儀式》(連繋)(残13マナ)

  3. 《バーラ・ゲドの復活》(残10マナ)

  4. 《一攫千金》(残11マナ)

赤マナが3マナずつ増えます(無限マナ)
無限マナの後に「《一攫千金》⇒《バーラゲド》」の繰り返しで無限宝物になります。

■《紅蓮術士の昇天》パイル

《紅蓮術士の昇天》での基本となる並び順(以下パイル)を紹介します。
 ※概要は「基本パイル5(昇天ルート)」を参照してください

・昇天パイル1(奇跡ルート)

①《魂の再鍛》
②《魔力変》
③《紅蓮術士の昇天》
④《髑髏砕きの一撃》
⑤《発熱の儀式》
⑥《発熱の儀式》
⑦《フリースロット》
⑧《フリースロット》
⑨《基本パイル(昇天ルート)》

必要カードは5枚のため、2枚は何かしらの対策カードをパイル出来ます。
動きは以下のようになります。

  1. 3ターン目に《小道の再交差》を唱えた場合は3枚ランドをセットしており、そのうち2枚を使用して《魂の再鍛》の奇跡コストを払う(残り1マナ)

  2. ドローする7枚は《魔力変》、《紅蓮術士の昇天》、《髑髏砕きの一撃》、《発熱の儀式》、《発熱の儀式》、《XXXXX》、《XXXXX》となる

  3. 《髑髏砕きの一撃》を土地としてセットすることで2マナ用意可能なので、《発熱の儀式》を2枚使用して4マナまで増やしてから《紅蓮術士の昇天》を設置(残り2マナ)

  4. 《魔力変》を4回唱えると最後の1回はコピーされるので《発熱の儀式》と《バーラ・ゲドの復活》をドローする(残り4マナ)

  5. 《発熱の儀式》を唱える(残り8マナ)

  6. 《バーラ・ゲドの復活》で《魔力変》を2枚回収(残り5マナ)

  7. 《魔力変》を2回唱えることで《バーラ・ゲドの復活》、《捨て身の儀式》、《捨て身の儀式》、《一攫千金》をドローする(残り9マナ)

  8. ここまで来れば「繰り返しパターン5」により無限マナ、無限宝物が可能

・昇天パイル2(奇跡ルートver3キル)

①《魂の再鍛》
②《魔力変》
③《紅蓮術士の昇天》
④《髑髏砕きの一撃》
⑤《発熱の儀式》
⑥《発熱の儀式》
⑦《仕組まれた爆薬》
⑧《断れない提案》
⑨《基本パイル(昇天ルート)》

必要カードは7枚のため、対策カードに割く余裕はありません。
基本的な考え方は「基本パイル2(奇跡ルートver3キル)」と一緒です。

・昇天パイル3(奇跡無しルート)

①《紅蓮術士の昇天》
②《魔力変》
③《魔力変》
④《魔力変》
⑤《魔力変》
⑥《発熱の儀式》
⑦《バーラ・ゲドの復活》
⑧《バーラ・ゲドの復活》
⑨《捨て身の儀式》
⑩《捨て身の儀式》
⑪《一攫千金》
⑫《棘平原の危険》

手札に《魔力変》または《ヴァラクートの覚醒》があり、《紅蓮術士の昇天》設置後に浮き2マナ用意出来ればそのターンに勝利可能です。
《魔力変》ルートでは《紅蓮術士の昇天》設置前に4マナ必要、《ヴァラクートの覚醒》ルートでは7マナ必要です。

■マリガン基準

ベルチャーは比較的マリガンへの耐性があり、構造的にも積極的なマリガン実施を推奨するデッキです。
どのような理由から比較的マリガンに強く、どのような構造だから積極的なマリガン実施を推奨しているのかを解説します。その後どのような基準でマリガンを行うかについても書いていきます。

・マリガン耐性

ベルチャーは《ゴブリンの放火砲》 or 《小道の再交差》を唱えることを目指すデッキであり、最悪土地3枚と《小道の再交差》の計4枚だけで勝利することが可能なため、トリプルマリガンでも(妨害が無ければ)初手手札だけで4ターン目の勝利が確定します。
上記理由からトリプルマリガンまで許容可能なので、ダブルマリガンまでは比較的安心して実施可能なことを覚えてください。

・デッキ構造

ベルチャーは(構成により多少ずれますが)土地23枚、マナ加速15枚、妨害2枚、勝利するためのカード8枚、勝利を補佐するカード4枚、その他8枚で構成されています。内訳は以下の通りです。

【マナ加速】
《一攫千金》、《発熱の儀式》、《捨て身の儀式》、《アイレンクラッグの妙技》

【妨害】
《激情》

【勝利するためのカード】
《ゴブリンの放火砲》、《小道の再交差》

【その他】
《魔力変》、《一つの指輪》、《仕組まれた爆薬》、《断れない提案》、《魂の再鍛》

勝利に向かえるカードがたったの8枚であり、しかもドローと言えるカードがほぼ入っていないため、初手手札で勝利するためのカード8枚のいずれかを引き込みたいです。
結果、マリガンをしてこの8枚を探すことが重要になります。

・マリガン基準

理想は土地とマナ加速が十分にあり、《ゴブリンの放火砲》 or 《小道の再交差》が存在する初手です。しかし、そのような都合の良い初手が毎回は来ないため、どこまで妥協をするか、しないかが重要となります。
マリガン回数でのキープ基準を簡単に解説していきます。

【7枚(マリガン0回)】
土地が十分にあり、《ゴブリンの放火砲》 or 《小道の再交差》が存在することがキープ基準になります。
《小道の再交差》ルートで緑マナが出せない場合は基本的にマリガン。
色が合う土地2枚と《小道の再交差》があればだいたいキープ。
土地3枚と《ゴブリンの放火砲》があればだいたいキープ。

【6枚(マリガン1回)】
ここから《ヴァラクートの覚醒》、《一つの指輪》もマリガン基準に追加し、《ゴブリンの放火砲》 or 《小道の再交差》が無い場合でも土地、妨害、勝利を補佐するカード、《魔力変》の枚数によって妥協することもあります。

《ゴブリンの放火砲》 or 《小道の再交差》が無い場合の基準は以下の通りです。
第一の基準となるのが土地枚数で、《ヴァラクートの覚醒》ルートの場合はこれ以外に土地が3枚(1枚はアンタップイン可能)でなければ基本的にキープの考慮にも値しません。
第二の基準は(妨害)《激情》の有無です。対戦相手がクリーチャーによる勝利を目指すデッキの場合、《激情》はかなりの時間を稼いでくれるため大きな加点要素です。
第三の基準は《魔力変》の枚数です。一応キャントリップが付いているのでそれなりに加点しても良いです。
第四の基準は(勝利を補佐するカード)《夏の帳》で対戦相手が青いデッキであればそれなりに加点します。先手で緑マナアンタップインが存在すれば黒いデッキ相手でも加点します(後手や緑マナアンタップインが無ければ意味が無いので加点しないこと)

土地が十分になくとも、《ゴブリンの放火砲》 or 《小道の再交差》が存在すれば妥協することもありますが、前提として初手手札のみである程度動けることが条件となります。
例えば《髑髏砕きの一撃》、《一攫千金》、《一攫千金》、《捨て身の儀式》、《小道の再交差》であれば土地1枚ですが次ターンに《小道の再交差》を唱えることが可能なためキープとなります。
※土地を引けない出来ない場合でも4キル可能

色マナが合っていない場合は基本的にマリガンとなります(初手手札のみである程度動けないため)
例えば《変わり樹の共生》、《一攫千金》、《一攫千金》、《捨て身の儀式》、《小道の再交差》は赤マナが無くて動けないことが予想されるためマリガンとなります(赤マナは計16枚しかないため引けない可能性が高い)

色マナが合っており、単純に土地が足りない場合はキープ出来るパターンがあります。
例えば《髑髏砕きの一撃》、《変わり樹の共生》、《アイレンクラッグの妙技》、《ゴブリンの放火砲》であればキープとなります(土地換算は計35枚あるため引ける可能性が高い)
※土地換算カードを2枚引ければ3または4キル可能

【5枚(マリガン2回)】
《ヴァラクートの覚醒》、《一つの指輪》しかない場合でのマリガン基準を緩和させます。
土地が十分にあり、《ヴァラクートの覚醒》 or 《一つの指輪》が存在すればキープとします。
土地が十分にない、色マナが合っていない場合は素直にマリガンです。
《ゴブリンの放火砲》、《小道の再交差》、《ヴァラクートの覚醒》、《一つの指輪》のいずれもない場合もマリガンです。
※土地3枚と《小道の再交差》があれば勝利出来るのでここは妥協しないこと

【4枚(マリガン3回)】
"少しの土地"と《ゴブリンの放火砲》、《小道の再交差》、《ヴァラクートの覚醒》、《一つの指輪》のいずれかがあればキープします。
《激情》、《夏の帳》は初手枚数の少なさから有効に使えないため加点しないこと。
※マリガン4回でも土地2枚と《小道の再交差》で勝利出来る可能性が高いので、初手が悪い場合はマリガンも考慮すること

【3枚(マリガン4回)】
土地3枚でもキープします。
土地0枚ならマリガンした方が良いです。
※このマリガン数であれば土地の枚数が重要となる

■テクニック集(ベルチャーデッキ関連)

・《小道の再交差》の基本パイル時に手札を考慮

手札に《アイレンクラッグの妙技》、《土地》がある等で特定の一枚(例えば《ゴブリンの放火砲》)があればキル可能な場合に基本パイル前にその特定一枚を配置することで一の矢、二の矢体制とします。
ただ、ハンデスされる可能性がある場合はこの手法を選択しない方が賢明です。

・《小道の再交差》で奇跡ルートを取る必要があるか考慮

例えば青青の土地が立っている対戦相手に《小道の再交差》が通った場合、打ち消しを持っている可能性はかなり低くなります。
その際に奇跡ルートで対戦相手に7枚ドローさせるのは対戦相手に有効札を渡すことになるので、奇跡ルートを選択することが敗因になるかもしれないことを考えるようにしましょう。

・《小道の再交差》でトップに配置するカード

《小道の再交差》の激突ではトップのマナコストが勝っていれば《小道の再交差》が手札に戻るため、《変わり樹の共生》 or 《海門修復》をトップに配置して激突後にライブラリーの一番下に置くを選択します。
《海門修復》は3キルパイルで使用するため、《変わり樹の共生》をトップに置くのが良いです。

・《小道の再交差》のパイルについて

不要カードは一番下に配置すれば良いので、必要カードのみを抽出してその後にパイルを組むのが早いです。
抽出するカードは相手に見えないよう裏向きで出すため抽出したカードの枚数を忘れることがありますが、ちょうどで抽出する必要は無いので忘れたら多めに抽出する手法を取るのが良いです。

※例えば《捨て身の儀式》を2枚抽出するときに何枚裏向きで出したか忘れたら更に2枚抽出すれば良いです。裏向きの抽出したカードの枚数を数えると余計に時間が掛かってしまうので、この手法が時間節約になります。

・《小道の再交差》の思考時間について

《小道の再交差》を唱える前にある程度のパイルパターンを考える必要があります。理由は以下の通りです。
基本パイルに並び替えることが決まっている状態からでも、並び替えには40秒程度の膨大な時間が掛かります。そのため、《小道の再交差》を唱えます→通りました→パイルパターンを考えます。では、思考時間が間に合っていない可能性があります。

※例えば並び替え前に30秒止まる、並び替えで40秒掛かる。計1分10秒掛かるのは対戦相手へ与える印象が良くない

《小道の再交差》を唱える前にある程度のパイルパターンを考えます→《小道の再交差》を唱えます→通りました→すぐに並び替えます。なら、30秒→呪文を唱える→40秒なので合計時間は同じでも与える印象は異なります。

※対戦相手が《小道の再交差》の公開カードを確認している時間はパイル必要カードの再確認の時間に充てること

・《小道の再交差》経由の3キルについて

このパターンで3キルするためには2ターン目に《小道の再交差》を唱える必要があります。
2ターン目に《小道の再交差》を唱えるには1ターン目に《一攫千金》 or 2ターン目に《捨て身の儀式》から《一攫千金》または《魔力変》で色変換して唱えます。

・どの土地からセットランドするか

基本的には確定タップインする土地からセットしたいですが色も考慮が必要です。《一攫千金》やその他マナ加速呪文は赤のため、赤土地から優先して配置したいです。ただ、ハンデスを考慮して赤土地が2枚ある場合、緑土地からセットすることもあります。

※《ヴァラクートの覚醒》、《バーラ・ゲドの復活》は確定タップイン土地ですが重要カードなので温存出来ないか常に考慮すること

・デッキの土地配分について覚えること

赤色・・・赤土地(12枚)+《魔力変》=16
緑色・・・緑土地(7枚)+《魔力変》+《一攫千金》=15
土地枚数・・・土地(23枚)+《一攫千金》+《捨て身の儀式》+《発熱の儀式》=35

・《小道の再交差》、《ゴブリンの放火砲》、《魔力変》が手札に存在するときにどれを優先して唱えるか

対戦相手のデッキ種類によって選択は異なります。

【次ターンが回って来ない可能性が高い場合】
《魔力変》を唱えて《アイレンクラッグの妙技》等で7マナを出せなければ《小道の再交差》を優先して唱えます。

【カウンターを警戒する場合】
《魔力変》は唱えずに《小道の再交差》を優先して唱えます。
※《夏の帳》、《アイレンクラッグの妙技》をパイルして次ターンに《魔力変》のドローにより両方を得て勝利を目指す

【カウンターが存在しない場合】
《魔力変》を唱えて《アイレンクラッグの妙技》等で7マナを出せなければ《小道の再交差》を優先して唱えます。

《小道の再交差》はほとんどの場合で唱えてもパイルをするのみで、そのターンに勝利することが出来ないです。
対して《ゴブリンの放火砲》は7マナを捻出すればすぐに勝利することが可能なので同じ次ターンに勝利であれば《小道の再交差》を優先するのが良いです。

・《ゴブリンの放火砲》を全追放されたときの勝利条件(メインボード)

《激情》での勝利を目指します。
《バーラ・ゲドの復活》、《髑髏砕きの一撃》、《棘平原の危険》でサポートしてください。

・《ゴブリンの放火砲》が《真髄の針》、《大いなる創造者、カーン》、《溜め込み屋のアウフ》の突破方法(メインボード)

以下の方法で対処可能です。

【《真髄の針》】
《仕組まれた爆薬》で破壊

【《大いなる創造者、カーン》】
《激情》、《髑髏砕きの一撃》、《棘平原の危険》で破壊

【《溜め込み屋のアウフ》】
《激情》、《髑髏砕きの一撃》、《棘平原の危険》で破壊

他は許すけどカーンだけは許せねぇ

・《ゴブリンの放火砲》でパイルを行う

《ゴブリンの放火砲》はクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象に取る能力であり、公開されたカードは望む順番にパイルすることが可能です。
《跳ね返す掌》を警戒してクリーチャーを対象とすることで対策カードを次ターンに引くことが可能です。

40点ぐらい反射されます

・《夏の帳》+《魂の再鍛》の唱えるタイミングについて

《魂の再鍛》の前に《夏の帳》を唱える場合は、《魂の再鍛》の奇跡誘発スタック後に優先権を渡さずに唱えるのが良いです。
アップキープに《夏の帳》を唱えると《火+氷》や《耐え抜くもの、母聖樹》で必要マナが足りなく恐れがあります。

・アップキープと通常ドローの間に少し待つこと

《火+氷》や《耐え抜くもの、母聖樹》を土地にプレイしてくる可能性がある相手には必ず実施してください。
通常のデッキと異なり全カードのパイルを行う関係上、パイル後のみ対応の確認するとプレイされると困るのを教えるようなものになります。よって、どのタイミングでも確認を取るようにすることでデッキトップについて読まれるのを防ぐことが出来ます。

・《魂の再鍛》を奇跡誘発する際には手札に加えないよう注意すること

奇跡を誘発させるには手札に加える前に宣言する必要があります。
手札に加えてしまった場合は奇跡を誘発させることが出来ないので注意してください。
奇跡誘発はそのターン最初のドローなので、対戦相手ターンでもドロー出来れば誘発させて唱えることは可能です。

・《時を解す者、テフェリー》が対戦相手の戦場にあるとき《魂の再鍛》の奇跡は唱えられない

注意してください。

・《魔力変》で何色を選択するか

基本的には赤と緑を選択すれば問題無いです。
例外は以下の通りです。

【《アイレンクラッグの妙技》を唱える】
赤と赤を加える

【《一攫千金》を2枚唱える】
赤と赤を加える

【《断れない提案》を唱える】
青を加える

・《魔力変》の色指定タイミング

《魔力変》を解決時に色を指定し、その後1ドローとなります。
色指定は解決時なので唱えたら色指定前に対戦対手の対応を待つ必要があります。対戦相手が通す、または指定する色は何か聞いてきた場合は解決に入っているので、色指定後に打ち消す等は出来ないです。

・《ヴァラクートの覚醒》の枚数指定タイミング

《ヴァラクートの覚醒》を解決時に枚数を指定し、その後ドローとなります。
枚数指定は解決時なので唱えたら枚数指定前に対戦対手の対応を待つ必要があります。対戦相手が通す、または指定枚数は何枚か聞いてきた場合は解決に入っているので、枚数指定後に打ち消す等は出来ないです。

※適切に対戦相手の対応を待ち、指定枚数後に打ち消しをプレイされた場合はジャッジを呼んでルール通りになるようにしましょう
勝敗に大きく関わる部分なので臆することなくジャッジを呼びましょう

・《虚空の杯》のx=4等を除去以外で突破

《虚空の杯》の誘発能力は打ち消しなので、《夏の帳》を先に唱えることで突破可能です。

・《虚空の杯》の誘発忘れをしないこと

《虚空の杯》の打ち消しは誘発能力なので、誘発忘れをした場合は呪文が打ち消されないことが発生します。

・《血染めの月》が場にあるときの両面ランド

基本でない山となるため、ライフ支払い無しでタップインのも含めて全てアンタップインとなります。

アンタップイン嬉しい

・《耐え抜くもの、母聖樹》、《解体爆破場》のライブラリーサーチについて

ライブラリーサーチをしないを選ぶことが可能なので、基本的にサーチせずシャッフルをしないを選択してください。

・《歪める嘆き》の打ち消しを回避

ソーサリーのみ打ち消しのため、それ以外であれば打ち消されることは無いです。

知っていれば回避可能

・《紅蓮術士の昇天》の誘発忘れをしないこと

探索カウンターを増やす、呪文コピーは両方とも"してもよい"のため、誘発忘れをすると選ばなかったことになるので注意してください。

・《活性の力》のピッチは自ターンでは出来ない

ピッチは相手ターンでしか出来ないので注意してください。
対戦相手のアップキープにピッチすることは可能です。

・《神聖の力線》を戦場に出すタイミング

アクティブプレイヤーのマリガンでのカード戻し、ノンアクティブプレイヤーのマリガンでのカード戻しが完了したタイミングで戦場に出します。
マリガンでのカード戻し前に戦場に出すとハンデス等を戻されてしまうのでタイミングに注意してください。
逆に戦場に出すのが遅れてしまうとゲーム開始前では無いため戦場に出せないので注意してください。

・《一つの指輪》のプロテクション突破

《一つの指輪》のプロテクションは「次のあなたのターンまで」のため、対戦相手のアップキープに《ゴブリンの放火砲》を起動することで勝利出来ます。


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