始祖と真、呉爾羅とgodzilla(後編)

さあ後編やってこう。後編はシン・ゴジラだ!

解説:現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)をキャッチコピーに2016年に公開。特撮監督に樋口真嗣、総監督にあの庵野秀明を迎え製作された。レジェゴジに対抗するような形で製作された本作はかなりの反響とヒットを飛ばし、同時期に公開された「君の名は」「聲の形」と三つ巴の戦いを繰り広げた。

公開当初こそ「もうこれ以上庵野に金を落としてたまるか!!エヴァ作れやオッラアァーン!!」と意気込んで全く見る気のなかったどぶ男さんですが、評判を聞いてたまらず劇場へ。「庵野やめろー!!」と内心叫びながら何回も見に行くオチに。

以下ネタバレアリの実況ログ


冒頭、ゴジラの足音から始まる。これ今見ると分かるけど、初代のオマージュなのね
でた!ニコニコ的な描写!!それとこうやって個人が撮った映像を、映画のワンシーンとして出すという事を出来る時代になったんだよなあ。
総理のこのなあなあっぷり。これはこれでいい
「政府に恥をかかせる気か?そんなものいるわけないだろう!!」→尻尾だ……見事な2コマ漫画
この背鰭見るとおっ出るか?と思ったらあれだもんなあ。良くできてるよ。
「えっ、蒲田に?この台詞だけニュースの枠外れるのがいい
蒲田くんチーッス!!始めて見た時は「何やねんお前!!」とは思ったよ。事前情報ゼロだし。キービジュアルとかけ離れたフォルム、虚ろな目……まあ背鰭見ればわかるんですが。でもゴジラ一体しか怪獣を出さない関係上、こうして進化で形態変化させることで見た目を変えて視覚的に見飽きないようにする……というゴジラしか出さないことを逆手に取った設定が見事だと思ったよ
しかし旧ゴジラと比べるとモブというか一般人の描写が細やかよね。死人ははっきり描写してないけど。そこがやっぱり戦後と災害後の差だよね
立った!!蒲田君が立った!!
射撃の可否を問う!これで引き金を引かない判断をするのがこの首相のいいとこだよね。ここで撃ってたら殺せてた可能性あるけど。
ここでヤシマ作戦のBGM入るのテンション上がるよね。けどだからこそ「エヴァっぽい」って言われる原因のひとつだと思う
「アーッ!!アーッ!!!ああああーーッ!!」この人好き。高橋一生なんだよね。最後謝るあたりも好き。
出たー!マフィア梶田やー!!始めて見た時笑ったわ
しかし城南大学ってやたらフィクションに出てくるよね……
「この国はまだまだやれる、そう感じるよ」この台詞こそがこの映画が伝えたい最大のメッセージだよね
絶望の第四形態。このおどろおどろしさをメインに押し出したデザインが最高。
「頭部などピンポイントを狙え!」とは言いますが動く的相手にむずかしくないですかそれ!?自衛隊の練度ェ
この総理めちゃくちゃ人間力はあるんだよな。人間力は……
後で会おう(特大フラグ
からのぉ……内閣総辞職ビーーム!!!!最初見た時衝撃的だったなあ。これもう使徒やん巨神兵やんと。しかも背鰭からもビーム出すしやりたい放題なんだよなあ。

これなんだよなあ。この映画、最初は政治ドラマ、途中から災害パニック映画、終盤戦に怪獣映画になっていく。切り替えが見事。
まずは君が落ち着け水だ!当時本当に出てたよね
オリガミだ!!
後半から増えてくる矢口とカヨコの会話の多さが、後半の怪獣映画感を上げてるんだよな。
宇宙大戦争のテーマが流れるのも今思うと単純に監督の趣味とかじゃなく旧作準拠なんだよな
無 人 在 来 線 爆 弾
ラストの「やめるつもりはない」って台詞、ここだけは庵野監督の作品作りに対するスタンスを表してるんじゃないかなと思う


総評:いや、今見ても傑作だわ。旧作ゴジラと比較とは言ったけど、これ別モンだわ。そも旧作のゴジラ=核兵器、戦争の象徴だったのにシンゴジラは核兵器より原子力、率いては天災の象徴だもんな。旧ゴジラは全体的に被害者的な側面が強いというか、人々がパニックになって戸惑うだけだったけど、シンゴジは「わけわかんねえけど、兎に角なんとかしてやるぜ」って気概を登場人物全員から感じる。まあスポットが当たってるのが政治家だからかもしれないけど。
あと感想でもちょいちょい触れたけど、旧ゴジラを強く意識してリブートしたのは「戦後」と「災害後」ってのがだぶったからだと思うんだよね。旧作は悲劇的な終わり方で、どちらかというと世界中に向けた「警鐘」だったけど、こっちは日本にだけ向けた「希望」だけど。

次はなんかヨタ挟むかな…


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