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◆全国郷土ずし紹介 2月  高知県の「巻きずし」

2月といえば節分。で、節分といえば、今や巻きずしがなくてはならないものになりました。そこで、それにちなんで、全国のめずらしい巻きずしを探してみました。まぁ、「巻きずしなんて、何を巻くか、何で巻くかの違いでしょ?」と思っておりましたら、そうでもないところを発見しました。それが高知県です。
 まずはすしの盛り合わせの写真をご覧ください。画面、左に3種類の巻きずしが並んでいます。中央のは「普通の」海苔巻きですから、これはよろしい。上が昆布巻き。海苔の代わりに昆布を使ったもので、巻き方が少し変わっているものの、これはこれでよろしいです。だいたい昆布の巻きずしなんて、高知じゃそこいらの売店でも当たり前に売っているものです。問題は下のピンクのもの。これも高知の人には当たり前といわれるかもわかりませんが、湯葉巻きです。湯葉といっても大豆を煮詰めて作るものではなく、かまぼこでできているのです。可愛らしい色味は、とくに足摺地方の名物です。
 もう一方の写真。これまた3種類の巻きずしが乗っています。これも左側にあるのは「普通」の海苔巻き。でも手前の右側のすしは、卵焼きで巻いたり昆布で巻いたりしていますが、どう見ても「普通」じゃありません。芯がないのです。地元では「玉子巻き」「昆布巻き」と呼んでいて、見慣れたかたちの巻きずしです。

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