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0127 河鍋暁斎の底力展

東京ステーションギャラリーで開催中の展覧会。河鍋暁斎の底力展を見てきました。

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他に予定してた海外からの借用企画が飛んだので、急遽準備した展覧会とのことで、暁斎の完成作品である本画を展示しないというおもしろい企画。
暁斎の素描、下絵、席画、絵手本が中心に展示されていて、より、暁斎の試行錯誤や作品制作の過程が伝わってくるというものでした。 
ほんとに、目に見えるものを全てそのまま描く眼力と画力を持っていた人なんだな、というのがよくわかる展覧会でした。数年前にサントリー美術館で「河鍋暁斎 この手に描けぬものなし」ってタイトルでやった展覧会もあった。暁斎に描けないものなんて、無かったんだろう。

戦う西洋婦人←ジャンヌ・ダルク の下絵なんて、洋服のフリルのシワとか、見たままだったからびっくり。 すごい観察眼!

西洋建築の下絵も、構造や、装飾の重なりも、写しとったように描かれていて、ほんとに、目に見えたものを、そのまま描いたんだなあと思いました。ペディメントの描き方とか、ほんとに凄い。

久々に興奮した展覧会でした。 明治初期の近代化のエネルギーを感じました。

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