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青色申告、自分でやってみたら、また一歩、オトナになったような気分。(ってもう充分いいトシやけど。)

・会計ソフトってそれぞれやな。ひとによって合う、合わんがある思う。

・青色申告、やってみるとそれなりに面白い。経理の人たちの苦労と恩恵が身にしみる。

・なお、この文章はステマでもアフェリエイトでも勧誘でもありません。
 あくまで個人の日々の感想なので、それ以上は求めんといてな。

 ゆうか、ステマやPR多すぎやろ。せっかく個人が自由に発信できる環境になった思たら、企業のお追従しかできへんなんて。
 人類はサルに近づいていっとるんか?(©️たま)

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服つくってます。今年こそは・・・。


どんぶり勘定でここまで生きてきたやつがクラウド会計ソフトやて?

思い起こせば、去年の今ごろ、今年こそは商売を軌道に乗せたる。と自分にハッパかけて、税務署に青色申告対象の申請(開業届)を出しに行ったのだった。
そんときのもくろみでは2010年は、ン百万の利益が出るはずで、ならば白色申告から青色にランクアップして65万円の税控除、受けな。会計ソフトっちゅうやつで原価や経費と売り上げを記録しといたらええんやろ。
いやいやそれどころか、ン百万レベルやったら株式会社化も視野に入れなな。などと妄想してたのだが・・・
終わってみるとこの一年て、商売どころか人生の軌道を見失ったかのような流転の日々を過ごしてしまい、利益なんて夢の夢、大赤字で税控除なんてそもそも必要ないという結果。

・・・会計ソフト使うと、こういう↑現実がリアルな数字で突きつけられ、反省せなあかんようなる。
・・・じつは、↑これこそが、会計ソフトの真価かもしれない。

ま、今年こそは大きく儲けるつもりやから、今回、青色申告で提出した「損失繰越」が来年の今ごろには、効果を発揮してるはず。というかそうあってほしい。そうありたい・・・。


で、クラウド会計ソフトの話。

去年使ってたのは「やよいの青色申告オンライン」1年間無料というやつ。
でも今回、青色申告で使ったんは「マネーフォワード クラウド確定申告」。
なんでこうなったかゆうのんが、冒頭の「性格によって合う、合わん」。

クラウド対応の会計ソフトゆうてもたくさんあるらしいんやけど、ざっくり、有名なんは
・弥生 青色申告対応は「やよいの青色申告オンライン」
・マネーフォワード 〃 「マネーフォワード クラウド確定申告」
・freee(フリー) 〃 「会計フリー」

の三つらしい。

三つとも有料ソフト(年間で1万円前後)で、有料だけあって、三つとも初心者でも青色申告ができるような親切な設計になってる。
で、オレの場合は、弥生さんの「親切」がちょっと肌に合わんかった。
いや、あくまで自分の場合はゆう話やからね。


経理の帳簿って複式簿記ちゅうやつになってて、
これがオレらしろうとにはちょっととっつきにくい。

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複式簿記(マネーフォワード クラウド確定申告)


なので、会計ソフトでは「かんたん取引入力」(やよいの青色申告オンラインではこう呼ぶ)みたいなページが、複式入力ページとは別に用意されてて、家計簿つけるのとおんなじ感じ(収入/支出)で入力すると、ソフトのほうで複式(借方/貸方)に書きなおしてくれる。
青色申告は複式の帳簿記録が前提条件やから、オレみたいなんにとってはこの「かんたん」機能が会計ソフト使う意味のほぼ全てやったりする。
だが、「やよい」の「かんたん」は簡単すぎた。なんかいつまでもおもちゃのピアノ弾かされてる感じ。
今回、「マネーフォワード」に乗り換えてみてわかったんはそこ。

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と、ここで「やよい」の入力画面出したかったんやけど、システムメンテ中やて。もうっ。いろいろ「やよい」には言いたいことあるわ。(後述)


「マネーフォワード」の「簡単入力」は少し実際の複式に寄せてあって、最初は説明見んとようわからんけど、すぐわかるようなるし、わかると「振替伝票入力」や「仕訳帳入力」なんていう本来の複式の入力もできるようになった。
本来の複式簿記で入力してみると、ああ経理ってこういうことなのか。というのが(まだ少しなんやろけど)見えてくる。
決算書や賃借対照表なんていうこれまで苦手やったヤツらも身近に感じるから不思議。

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「マネーフォワード クラウド確定申告」の「簡単入力」画面


「やよい」は経理のプロの人たちの発想なんやと思う。「やよい」の複式入力(「仕訳の入力」)のほうは、まんまとっつきにくい複式で、でも経理やってる人らにとってはそれは全然普通のことで、(たぶん)そっちの方がやりやすいんだろう。
で、初心者にはもう思いっきり初心者向けの入力画面を用意する。

いっぽうの「マネーフォワード」の「仕訳帳入力」は「簡単入力」のフォーマットに近いぶんだけ、プロの人たちから見たら違和感あるのかもしれない。

設計思想?

マネーフォワード」は初心者もプロも同じインターフェイスの中に抱合しようという設計の気がする。対して「やよい」はプロにはプロ用の、初心者には初心者用のインターフェイスを用意して、それぞれの満足度を高めようという設計なのだろう。

普通に考えれば、使用者に合わせて複数のインターフェイスを用意する「やよい」のほうが「親切」であり、優れたシステムデザインと言えるのかもしれない。
しかしそれでは、オレが複式簿記の面白さを知ることはなかっただろう。

魚か、釣竿か

魚をもらうのがいいのか、釣竿をもらうのがいいのか。という古いことわざが思い浮かぶ。
どちらがいいかはひとによる。
魚はいますぐ、この空腹を満たしてくれる。
釣竿をもらっても、釣りを習得するという試練が待っていて、習得しないと(そして運に恵まれないと)魚は手に入らない。
しかし、しかしだ。自分で獲った魚は、きっと、とてもうまいだろう。
そうオレは思う。

親切も過ぎればひとの成長をスポイルする。


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【おまけ】三つの会計ソフトの特徴
(オレのわずかな体験による勝手な印象ですが)

・「やよいの青色申告オンライン」
プロ用のサービスに初心者用インターフェイスを増設した感じ。初心者にとってはブラックボックス感が半端ない。
現代ってそういうモノ、多いよね。Windowsの最初の画面とか、オートマ車とかいまだに好きになれん。古い人間なもんで。
料金は三つの中ではいちばん安い(8,800円/年)。んだけど、ちょっと油断すると年間契約を更新されてしまう。(今回やられました。)
こういう自動更新で儲けるビジネスモデルってのもWebには多いけど、どうかと思う。そんなに顧客の憎悪や軽蔑を獲得したいんか。

・「マネーフォワード クラウド確定申告」
複式簿記のやり方を守りながら、初心者のための敷居も下げようという姿勢がありがたい。
データの書き出しや読み込み(インポート・エクスポート)機能が強力。他社会計ソフトからの移行もやりやすかった。
じっさい「やよい」からの移行も(公式にはフォローされてないらしいが)少なくともMac環境では問題なくできた。
クラウド時代の正統派って感じかな。好きです。

・「会計フリー」
試しに使おうとしたがデータ移行ができなかったのでよくわからん。
が、インターフェイス見たところでは初心者用に特化している感じ。「収入/支出」「口座振替」という概念で入力すると複式に変換してくれる。
複式での入力はできないが、こういうのもありなのかもしれない。けどオレは使わんだろうな。
「収入/支出」という捉えかたをしているので、他社ソフトとのデータ互換性は低い。(ので移行もできんかった。)
レシート撮影での入力とか便利な機能は充実してるらしいが(使ってないからどんだけ便利なんかは知らんけど。)、料金は高い。

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「会計フリー」入力画面

あと、機能でいうと、今回「損失繰越」のためには「第四表」てのを税務署に一緒に提出せないかんのやけど、これが「やよい」も「マネーフォワード」も出力できへんのに「会計フリー」はできる。(らしい。ヘルプにはそう書いてあった。やってへんからわからんけど。)

ま。Webで確定申告するときは、確定申告作成コーナーゆうページがあって、そこに数字入れてけば簡単に作成できるから「第四表」も問題ないねん。ちょっと二度手間なるけど。


年に一回くらいは収支のシビアな現実見て、気ぃ引き締めんとな。では。



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