見出し画像

第2四半期の振り返り ~満喫しました~

第2四半期はG1が盛りだくさん、上半期のクライマックスシーズンです。4月初旬に記載した、第2四半期の見立て(先日、章立てを付けるなど、少しばかり変更しました)を参考にしながら、振り返ってみます。

◆ JRA
9つの平地のG1では、すべて勝ち馬はおろか、騎手も異なる結果になりました。つまり、「ポスト・イクイノックス」の混迷期を平定するスーパーホースは誕生しませんでした。しかし、いずれのレースも見応えがありました。

大阪杯で見せたべラジオオペラの世代評価を覆す意地の勝利。春天でのテーオーロイヤルと菱田騎手の絆が生み出した快勝劇。ヴィクトリアマイルでのテンハッピーローズの大波乱勝利とレース後の可愛いファンサービス。安田記念でのロマンチックウォリアーの圧倒的なパフォーマンス。宝塚記念でのブローザホーンの惚れ惚れする末脚。すべてが印象深いです。

障害レースでは、絶対王者とみられたマイネルグロンの故障による戦線離脱という予期せぬアクシデントの中で、九州産馬イロゴトシの中山GJ2連覇は見事でした。

3歳クラシックとNHKマイルは、いずれも高レベルのレースだったと思います。個人的には、皐月賞競走除外からのダービー馬となったダノンデサイルに騎乗した横山典騎手の珠玉の名言、「馬はちゃんと大事にすれば応えてくれる」は心に刺さりました。現時点では牡馬は2+1強、牝馬は四皇が中心にいます。

また、菱田騎手、津村騎手、菅原騎手とG1初勝利の騎手が多く生まれたのが印象に残りました。

◆ 交流重賞
ダート体系の整備は大成功だったと思います。
3歳ダート三冠は、有力馬の故障が相次いだことは残念でしたが、海外路線と複線化した体系は非常に面白く、秋につながる壮大なストーリーの前半線になったと感じます。3歳ダート三冠の幕開けレースとなった羽田盃を、白毛のアマンテビアンコが勝利したのは、ヴィジュアル的にもとても強い印象を残しました。

古馬戦線は最後に短距離と2000mのチャンピオンレースが組まれ、さきたま杯でのレモンポップの他を寄せ付けない圧勝劇と、帝王賞でのキングズソードの力強いフットワークは、ただただ圧倒されました。その他にも、かしわ記念でのシャマルと川須騎手の別離と再会の物語も、感動を呼びました。

◆ 海外競走
海外競走で最も印象に残っているのはケンタッキーダービーです。過去日本馬の最高記録は6着でしたが、フォーエバーヤングが3着、テーオーパスワードが5着と、いずれも掲示板に載りました。
その中でも、フォーエバーヤングのゴール前での大接戦はいま思い出しても、誇らしくもあり、心から悔しさを感じた一戦でした。

◆ 最後に
以上の通り、素晴らしいレースを毎週楽しめました。
しかし、落馬事故により、藤岡康太騎手が亡くなったこと、吉田隼人騎手が未だ戦線に戻れないことが、心のひだに引っ掛かったままです。毎週素晴らしいレースを観られるのは普通のことではなく、多くの関係者の努力の上に成り立っており、特に騎手の方々は大変な危険と常に背中合わせの時間を過ごしていることを忘れてはいけないと痛感しました。
改めて関係者に心の奥底から感謝します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?