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日本ダービーの結果 〜馬はちゃんと大事にすれば応えてくれる〜

◆ 波乱の結果
日本ダービーは波乱の決着でした。ダノンデサイルが横山典騎手の魂のイン突きで、大本命ジャスティンミラノに2馬身差を付けての完勝です。同期7,906頭の頂点に立ちました。
鞍上の横山典騎手はJRA最年長G1ジョッキーをダービーの舞台で達成しました。一方、安田調教師は最年少ダービートレーナーになりました。

◆ 皐月賞の競走除外からの勝利
ダノンデサイルのレースを初めて観たのは、年初の京成杯です。とても魅力的な末脚一閃での勝利で、強く印象に残っています。(貼付の投稿参照)
そこから皐月賞に直行するも、横山典騎手がスタート直前に小さな違和感を覚えて下馬し、競走除外になりました。
そこから立て直しての昨日の勝利、ダービーを本番と考えた英断でした。と、言葉にすると簡単なのですが、あのタイミングで下馬する勇気を持つのは、とても難しいことだと思います。また、一旦仕上げたにも拘らず、走らずに終えた後の調整は非常に難しいと想像します。
それだけに、関係者の皆様の当時の判断、その後の努力に感服します。そして、本当におめでとうございました。

◆ パドックでのダノンデサイル
話が少し変わります。パドックでのダノンデサイルは俯き加減で、内側に闘志を秘めて淡々と、しかし力強く周回しています。まるで青い炎が身体中から出ているような印象です。
私自身、パドックで馬の調子を語れるほどの見識を持ち合わせていませんが、とても素晴らしい仕上がりに見えました。厩舎関係者の努力が垣間見えました。
後出しのように聞こえますが、皐月賞でも同じように素晴らしく見えていました。なので、皐月賞では、出走除外をとても残念に思いました。

◆ 横山典騎手の笑顔と談話
レース後に横山典騎手が同じくダービーに騎乗していた子供たちとハイタッチしたり、観客席前でヘルメットを取って観客に挨拶したりした姿にホッコリしました。その後、検量室前で下馬した後やインタビュー時の満面の笑顔を見て、さらに温かい気持ちになった後、トドメはインタビューでのコメントです。
インタビュアーが皐月賞のことを聞いた時に「馬はちゃんと大事にすれば応えてくれる」という珠玉の名言がありました。競馬は人馬で美しいハーモニーを奏でる競技だと、改めて痛感した瞬間です。私が競馬を愛する全ての理由が、その言葉の中に含まれており、とても感動しました。

◆ 最後に
今年の日本ダービーも素晴らしい、美しい、奥の深いレースでした。落馬が続いた今年の競馬界の悪い流れを断ち切ってくれるように、全人馬が無事にゴールできました。さすが日本ダービーは特別です。
こんな素晴らしいレースを観せてくれた全ての関係者の方々に感謝します。心の底から、ありがとうございました。


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