マイルCS南部杯の結果 ~熱く、激しいマッチレース~
熱く、激しいマッチレースでした。
ダートマイル界の絶対王者で、国内ではここ2年負けなし、凱旋門賞帰りの坂井騎手を背に2連覇を目指したレモンポップ(6歳牡)が、単勝1.1倍の圧倒的人気を集めました。
しかし、昨日の主役は絶対王者に真っ向から戦いを挑み、ギリギリまで追い詰めたペプチドナイル(6歳牡)であり、彼と一緒に戦った藤岡佑騎手です。
◆ レース展開
1番枠のレモンポップが予想通りにスピードの違いを見せて、直ぐに内ラチ沿いで先頭に躍り出ました。ここで、予想外のことが起きます。
2番人気で、春のダートマイルG1、フェブラリーSの優勝馬ペプチドナイルが外から競っていきました。着狙いではなく、絶対王者を負かしにいった積極的なレース運びで、観客が沸き上がりました。激しく競い合ったまま進み、直線に入ります。
ペプチドナイルは必死に食い下がりますが、レモンポップをかわすところまではいけません。結局3/4馬身の差を埋められないまま、ゴールに到達しました。これが、絶対王者の実力なのでしょう。
なお、昨日の勝ちタイムは95.9秒@良馬場、レモンポップが大差勝ちした昨年の93.8秒@稍重には及びませんが、馬場の走りやすさを考えれば、レベルが落ちたわけではないと思います。
◆ ペプチドナイル
レモンポップの同級生の彼は、今年になって初めて重賞に参戦、重賞2戦目のフェブラリーSは11番人気の低評価を覆して、初重賞制覇がG1という大波乱を起こしました。そこで一気に能力が覚醒したようです。
彼は成長曲線がゆっくりだったために、レモンポップとは昨日が初対戦でした。昨日の勝負を見ると、孤高の絶対王者になってしまったレモンポップのライバルの地位を得たと思います。
◆ レモンポップ
文末に過去の推し馬投稿に 加筆したものを添付しますので、時間があればご覧ください。
◆ 最後に おまけ
最終追切りでレモンポップに先着し、一躍注目を浴びたデンクマール(2歳牡)が、昨日の新馬戦(芝1600m @府中)を快勝しました。
彼の母親はアーモンドアイの同級生で、桜花賞3着、オークス2着だったリリーノーブルです。父親は名マイラーのモーリスです。
レモンポップを通じて知った未来のスター候補が、同日にデビュー勝ちしました。