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コラム19 距離

【コラム19 距離】
レースには様々な距離があります。競馬を楽しむためにも、馬券を予想するためにも、距離はとても重要なポイントです。

◆ 距離別レース数
そこで古馬が出走できる、2024年の芝の重賞を距離別に集計してみました。括弧()内はG1レースの数です。
1000m = 1、1200m = 10(2)、
1400m = 5、1600m = 12(3)
1800m = 9、2000m = 14(2)、
2200m = 6(2)、2400m = 3(1)
2500m = 4(1)、3000m = 1、
3200m = 1(1)、3400m = 1、3600m = 1

◆ (いきなり横道)優秀な馬とは
以前の日本において優秀な馬とはタフな馬とされていました。それは馬が戦の兵站機能や、土地の開拓・開墾に使用されていた為との話しを聞いたことがあります。従って日本競馬の最高峰レースの天皇賞は3200mと長距離でした。(いま秋天は2000m)
今でこそ短距離馬(スプリンター)は確固たる評価を得ていますが、昔はややイロモノ的な扱いでした。

◆ 重賞レース数から気付くこと
最初に気付くことは、古馬の重賞は根幹距離のレースが多く編成されていることです。ただし、1800mは非根幹距離では最多の重賞数で、いわば準根幹距離的な位置付けです。

次に気づくことは、近年の競馬が中距離偏重なことです。実際に数えると、重賞数は1400m以下と2200m以上がそれぞれ16〜17レースなのに対し、1600〜2000mでは35レース組まれています。

しかし、G1の数で考えると、1400m以下は2レース、1600〜2000と2200m以上は共に5レースと、タフな馬を尊重していた過去の名残も感じます。


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