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レパードSの結果 ~完璧! 完璧! 完璧!~

今秋大変な盛り上がり必至のダート3歳界に、新たな有力馬がもう1頭誕生しました。勝ったのはミッキーファイト(3歳牡)
3歳ダート界の頂上決戦となる、ジャパンダートクラシック(JDC、10月2日@大井)の優先出走権を獲得し、フォーエバーヤングラムジェットといった春に素晴らしい実績を上げたライバルたちとの対決が、今から待ちきれないほど楽しみです。初秋の最大の注目の一戦です。
 
◆ レース展開
とにかく、戸崎騎手のエスコートが完璧でしたし、それに応えたミッキーファイトの走りっぷりも完璧でした。強い馬が、素晴らしいエスコートの下で、強い勝ち方をする横綱相撲でした。

ミッキーファイトの戦前の最大の不安は1番枠のためにスタートがうまく切れず、包まれてしまい、そのまま直線を迎えて内ラチ沿いに閉じ込められて抜け出せないという展開になることでした。

しかし、彼は最初のタスクであり、最も注意が必要だったスタートを完璧に出ると、そのまま押していき1コーナーでは3番手に付けました。最初のタスク完了です。

次のタスクは馬場の外に持ち出すことです。向こう正面で按排良く馬群が縦に伸びて、外に馬がいなくなった時を見計らって、戸崎騎手はミッキーファイトを外に運びます。2番目のタスクも完了です。

最後のタスクは直線での追い出すタイミングです。ここでは慌てることなく、残り200mくらいでGoサインを出すと、後続を突き放して最後はサトノフェニックスに1馬身の差を付けて快勝しました。観客を唸らせる完璧な勝利です。
 
◆ 1着 ミッキーファイト
彼は母方の曾祖母に名牝エアグルーヴがいる“グルーヴ”一族です。母父はスペシャルウィークです。なので、4代前に往年の名馬マルゼンスキーも名を連ねる、日本近代競馬の結晶のような血統です。父は米国馬のドレフォン。4歳上の兄にはダートG1馬のジュンライトボルトがいる良血馬です。

彼は昨日で4戦3勝3着1回、重賞は初優勝です。前走のユニコーンSで先着を許したラムジェットとサトノエピックに、JDCでのリベンジを狙います。
 
◆ 2着 サトノフェニックス
2着のサトノフェニックスは年初にフォーエバーヤングと一緒にサウジアラビアからドバイへと海外遠征をした実力馬です。彼は海外遠征2戦目のUAEダービーは直前に出走取消となっており、海外遠征1戦目のリヤドダービー以来、5か月半ぶりの出走でした。そのためか、昨日は11番人気と、なぜだがとても軽視されていました。元来実力のある馬なので、秋以降の飛躍が期待されます。

彼の母方の祖母グレイスティアラはダートでG1級を含む重賞3勝と活躍した名馬です。母のマーメイドティアラは現役時代1勝でしたが、4番仔のサトノフェニックスまで全馬複数勝利をあげており、母親としては優秀です。

サトノフェニックスは好スタートを切ると、2番手に付けます。そのまま進み、直線でも脚が鈍る雰囲気はなく、このまま勝つのではないかと思ったほどです。ゴール前100mでかわされましたが、堂々の2着です。
次走はJDCのトライアルとなる不来方賞(9月3日 @盛岡)を目指し、そこでJDC出走権の確保を目指すようです。
 


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