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東京ダービーの結果 ~秋の大一番につながる圧勝劇~

東京ダービーは人気順で決まりました。勝ったのは1番人気に推されたラムジェット。これで、ユニコーンSに続く重賞連勝です。2着は2番人気のサトノエピック。紅一点のアンモシエラは人気通りの3着でした。

◆ レース展開
昨日の出走メンバーのなかでは、3頭の実力が抜けていました。好スタートを切ったアンモシエラがハナを切り、サトノエピックは早々にその外側2番手に付けます。ラムジェットはさらにその外側で3番手につけます。そのままレースは淡々と進み、4コーナー手前では3頭が後続の13頭を離します。
その時点ではラムジェット騎乗の三浦騎手だけが、手を忙しく動かしていたので、「あ~っ、今日のラムジェットは苦しいのかなぁ」と観ていました。ところが、そこからのラムジェットの末脚は鋭さを増し、残り200mで先行する2頭を並ぶ間もなく抜き去り、最後は6馬身の差を付けた圧勝劇でした。
NAR勢では、高知所属の6戦無敗のシンメデージーが、JRA所属の1頭ハピレを抜いて、4着と大健闘でした。南関東以外の地方競馬所属のトップホースが東京ダービーに参戦して成績を残すのは、今回のダート三冠の一つの狙いだったような気がします。素晴らしい結果です。

◆ 三浦騎手
ラムジェットに騎乗した三浦騎手は、4コーナー手前では左ムチを使い、コーナーを回り切ると素早くムチを持ち替えて、直線では右ムチで追い続けました。そのおかげでラムジェットはコーナーをスムーズに回り、直線でもよれることなく真っ直ぐに走りました。トップジョッキーとしては当たり前の何気ない技術なのでしょうが、素人の私は唸って観ちゃいました。
競馬界7不思議の一つとでも言いましょうか、三浦騎手はJRA・G1に123戦騎乗して、未だ勝ったことがありません(24年6月5日時点)。三浦騎手にG1勝利の美酒をプレゼントし得るパートナー候補が現れました。

◆ そして、秋の大一番へ
ダート三冠レース最後のジャパンダートクラシック(JDC、10月2日)には、ケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤングが出走を検討しています。そのほか怪我で出走できなかったJRA、NAR双方の有力馬たちも戻ってくると思いますし、ケンタッキーダービー5着のテーオーパスワードも忘れられない存在です。
ダート界の「ダービー馬」として、ラムジェットがJDCでフォーエバーヤング等を迎え撃ち、3歳ダートNo.1馬を決める大一番なってくれることを望みます。ラムジェットを預かる佐々木調教師も「フォーエバーヤングと五分の勝負がしたい」と、レース後にコメントしています。
日本のダート界は急激に盛り上がっています。
 


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