見出し画像

サウジカップ戦評 ~ウシュバテソーロは堂々の2着~

スタートからサウジクラウンとナショナルトレジャーの2頭の米国馬が引っ張り、1番人気の米国馬ホワイトアバリオもその直後につけました。米国馬中心にレースがつくられ、米国風の緩みのないペースで進んでいきました。

最後方まで下げたウシュバテソーロ以外の3頭の日本馬は中団に位置し、虎視眈々と上位進出を狙います。3コーナーでは内側でレモンポップとデルマソトガケが、外側でクラウンプライドが好位置まで上がってきたので、「おっ、いけるかも」と思いました。しかし、レモンポップとクラウンプライドは伸び脚を欠いて馬群に沈みました。
 
推し馬のクラウンプライドは、4コーナーあたりから遅れ始めました。今回は上位馬たちと少し差があったのかもしれません。次走どのレースを選ぶのか分かりませんが、応援し続けます。
レモンポップはいつもならば先行するのですが、今回はついていけませんでした。レース後歩様がおかしいので、帰国後精密検査するとの報道がありました。大怪我でなければよいのですが。
今回は不発でしたが、この2頭のこれまでの輝かしい戦績が曇ることはありません。次走以降で再び楽しませてください。
 
デルマソトガケは4コーナーを回ると3番手に上がり、直線を向くと先行する2頭の外側、絶好のコースを見つけますが、なかなか差が詰まっていきません。11月以来の久しぶりのレースということで、勝負所で苦しくなったようです。昨年のUAEダービーを制した得意のドバイでの次走では、一叩きしたことで、今回以上のパフォーマンスが期待できそうです。
 
そして、ウシュバテソーロ。スタート直後にユッタリと最後方まで下げ、川田騎手は末脚勝負にかけました。川田騎手はリヤドダートスプリントをリメイクで見事に差し切り勝ちしており、馬場の中ほどは伸びやすいと確信していたのだと思います。直線入り口ではまだ後ろから5頭目でしたが、一歩ずつトップとの差を詰め、ゴール前50mを切ってからサウジクラウンとナショナルトレジャーを交わすも、最後の最後でセニョールパスカドールに抜かれて惜しい2着でした。彼はもう少し長い距離の方に適性があると思われるので、ドバイWCの2連覇への期待が高まります。しかし、本当に強い馬です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?