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高松宮記念の結果 ~昨秋のハナ差の雪辱を果たす~

アイルランド生まれの外国産馬マッドクール(5歳牡)が、ナムラクレア(5歳牝)との大接戦をアタマ差で制し、昨秋のスプリンターズSのハナ差負けの雪辱を果たしました。一方、ナムラクレアはまたもや2着、運がありません。3着には逃げた香港馬ビクターザウィナーが粘りました。
また、昨日のマッドクールの勝利で、サンデーレーシングはJRAの26戦全てのG1レースを制した、史上初の馬主になりました。

マッドクールはデビュー直後の2戦共に3着と敗れましたが、そこから3歳時は4戦4勝と勝ち進みオープン入りを果たしました。その時点では、スプリント界最大の期待の新星になりましたが、昨年前半は1番人気に推されたCBC賞(7月)で9着に敗れるなど、今一つ調子が上がりませんでした。
秋を迎えスプリンターズSで2着と激走するも、勇躍挑んだ香港スプリントでは8着に沈み、成績が安定しません。そして、昨日は強いマッドクールが現れて、G1タイトルを獲得しました。彼は未だスプリント界の絶対王者とは言えませんが、暫定王者に就いたという印象です。

推し馬のナムラクレアは2着の惜敗です。これで昨日を含む直近3度のG1は2着⇒3着⇒2着、高松宮記念は2年連続の2着です。昨晩は、関係者もファンも悔しくて、眠れない夜を過ごしたのではないでしょうか。それでも彼女が現役最強のスプリント牝馬であり、今後も同期2頭で激しく競い合い、今年のスプリント界が盛り上がることを期待します。

最後に、推し馬の超前向き弾丸娘のメイケイエール(6歳牝)は、彼女らしく、いつも通りに引っ掛かり気味で、池添騎手の手を煩わせていました。直線に向いた時点では「もしや!」と思わせましたが、そこから重賞を6つも勝っている往年の伸び脚はなく、9着に沈みました。
それでも数多くの飛び切りの楽しいストーリーをプレゼントしてくれた名牝は最後まで無事に走り切り、レース後の引退式を終えて、ターフを去りました。次は母としてファンを喜ばせてくれることを願います。
また、昨日は重賞2勝のロータスランド(7歳牝)と、重賞1勝のディヴィーナ(6歳牝)もラストランでした。みんな、ありがとうございました。


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