見出し画像

マーメイドSの結果 ~人馬共に嬉しい重賞初制覇~

アリスヴェルテ(4歳牝)が逃げ切り勝ちを収めました。見事に、美しく彼女をエスコートした永島まなみ騎手と共に、嬉しい重賞初優勝です。関係者の皆様、おめでとうございます。

◆ アリスヴェルテ
彼女は5月末に行われた前走で2勝クラスを勝ち上がったばかりで、昨日は格上挑戦でした。彼女は3歳の6月に新馬勝ちする素晴らしいデビューを飾るも、それから一年半以上勝てず、1勝クラスを勝ったのは今年の3月でした。
しかし、毎回安定して上位に食い込んでおり、昨日で19戦4勝2着7回3着4回、掲示板を外したのはG2の2レースだけです。勝ち切れないのは、他馬に勝利を譲ってしまう優しい性格だからなのかもしれません。
なお、勝ったデビュー戦の鞍上は川田騎手、2着馬の鞍上は福永騎手でした。昨日の2着馬エーデルブルーメ(5歳牝)は、福永厩舎所属、川田騎手騎乗でした。両名共に「強くなったなぁ」と、彼女のことを見ていたのではないでしょうか。

◆ レース展開
直近は逃げて好成績を残していることから、昨日も逃げの一択だったようです。やや外目の13番枠でしたが、50kgの最軽量ハンデを活かして、好スタートから勢いよく飛び出します。
戦前、先頭争いをすると思われていたベリーヴィーナス(5歳牝)が、その勢いに飲まれたのか、競らずに2番手に抑えたことから、マイペースの展開に持ち込むことができました。
道中では後続を離して馬群を引っ張り、4コーナーを回った時もセーフティリードを保ち、まんまと逃げ切りました。

◆ 永島まなみ騎手
4年目の若手女性騎手、永島騎手は重賞騎乗10戦目での初重賞勝利でした。昨日は完璧な騎乗だったと思います。永島騎手は、3年目の昨年50勝、第1回福島開催では開催リーディングとなり、また年後半には特別競走でも2勝するなどブレークした感じです。同期の中でも、今年は最も多くの勝利しており、いま伸び盛りの若手ジョッキーです。
なお、女性騎手のJRA重賞勝利は3人目(藤田菜七子騎手、今村聖奈騎手)です。勝利ジョッキーインタビューでは、周りの方に感謝の気持ちをたくさん述べており、娘を見るように微笑んでしまいました。

◆ 推し馬 ピンハイ
昨日の馬体重は前走から4kg減った408kgでした。馬体重が増えません。
昨日は好スタートを切って「おっ、今日は頑張れるかも」と思わせてくれました。道中は外側に出そうとして、後方に下げて隙間を探していた感がありましたが、外側に2頭いて蓋をされ、前後も馬が多くガチャガチャしているために抜け出せず、内ラチ沿いを進むことになりました。
直線を向くと内側の狭い進路を見つけて顔を出したところまでは3歳春のようで、復活劇を夢見ました。しかし、そこからの伸び脚がなく、後ろから来た馬にかわされて、最後は9着でした。
でも、小さな身体で頑張りました。先ずはユックリ疲れを癒して下さい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?