第4四半期の引退馬 その2

昨年の第4四半期に引退を発表したG1馬を、2日に分けて紹介するコラムの2日目です。馬齡は昨年末時点です。

・ヴェラアズール(6歳牡) 27戦6勝 G1.1勝
5歳1月まで脚元に不安がありダートが主戦場でしたが、3月から芝に転向、ジャパンCでは光芒一閃と言える鋭い末脚で直線内側を突き抜けました。かなり大きな衝撃を受けました。

・パンサラッサ(6歳牡) 27戦7勝 G1.2勝
G1勝ちはドバイとサウジ、特に昨春のサウジCの歴史的勝利は記憶に新しいです。しかし彼の最も印象的なレースは、一昨年の秋天の大逃げでしょう。また、去年のジャパンCでの大逃げして、直線でイクイノックスにかわされた時の表情も印象深いです。

・カフェファラオ(6歳牡) 17戦7勝 G1.3勝
ダートマイルの先代絶対王者、ソングラインと同じく左回り専門ですが、22年の最優秀ダート馬に選ばれるほどの実力です。

・テーオーケインズ(6歳牡) 25戦10勝 G1.3時
21年は春に帝王賞、秋にチャンピオンズCに勝ち、最優秀ダート馬に選ばれた実力馬です。掲示板を外したのは3戦のみと、常に安定した戦績でした。

・デアリングタクト(6歳牝) 13戦5勝G1.3勝
コロナ禍により娯楽のなかった時に楽しみをくれた名馬です。無敗で牝馬三冠を達成して直ぐに、アーモンドアイの引退戦となった伝説のジャパンCに参戦を表明し、レースを成立させた立役者です。彼女には、本当に感謝しかありません。

・ウインマリリン(6歳牝) 22戦6勝 G1.1勝
オークスはデアリングタクトの2着。4歳秋のエリ女で体調を崩してから大不振に陥るも1年かけて復活し、遂に香港でG1を勝った際のゴールは、涙なくして見られませんでした。

・ダンシングプリンス(7歳牡) 19戦11勝 G1.1勝
JRAの芝でデビューした後の2歳11月に船橋へ転厩。そこでダートスプリントの素質が開花し、遂にはG1馬になりました。一度地方に転厩するも、そこから粘り強く復活した姿に自分を重ねたファンも多いと思います。最終戦のJBCスプリントでスタート直後に落馬したのは残念でしたが、怪我無く牧場に戻れたので、良かったと思っています。


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