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函館スプリントSの結果 〜いよいよ実力馬が表舞台に登壇〜

サトノレーヴ(5歳牡)が快勝、重賞初制覇をあげました。王者不在の混迷深まる短距離界で十分に戦えるだけの実力とセンスがあります。あとは、故障にだけは気を付けて下さい。

◆ 勝ち馬の紹介
彼は3歳の4月と遅いデビュー、これまでに脚部不安で2回の長期休暇を挟んでおり、特に4歳時の昨年は4月に一度走っただけです。そのため、昨日で未だ8戦目でしたが、戦績は8戦6勝2着1回、1200mに限れば6戦5勝2着1回と素晴らしい内容です。

◆ レース展開
サトノレーヴは好スタートを切ると、5番手の内ラチ沿いのポジションをとりました。道中は慌てて動かずに脚を溜め、直線もそのまま内側を進みます。1頭分だけの狭い進路を見つけると、残り200m前後でラストスパート、一気に加速して一瞬で他馬を抜き去り、最後は1馬身1/4の差をつけた快勝劇でした。
1年強ぶりに彼の鞍上に戻った浜中騎手が、狭いスペースに怯まずに突っ込んでいった魂のこもった騎乗が心に残りました。もちろん、それに応えたサトノレーヴも大変に立派です。
彼のレースを観たのは昨日が初めてだったのですが、彼の落ち着いたレース運び、直線狭いところを突き抜けられる瞬発力や勝負根性を見ると、王者不在で混迷深まる短距離界の期待の新星登場という印象の強い勝ち方でした。
元来能力は高かったのでしょうが、紆余曲折を経ていよいよ表舞台に立つ遅咲きの馬の活躍には、心を打たれます。

◆ 余談
サトノレーヴには、昨日までユニークなルールがありました。
過去7戦、すべてのレースで人気順と着順が同一でした。つまり、1番人気の時は1着、4番人気の時は4着でした。しかし、昨日は2番人気で1着と、初めてそのルールが破られました。


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