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推し馬 イグナイター 〜新時代への先駆者〜

ドバイ遠征馬の中から、22年、23年と2年連続でNAR年度代表馬に選出されたイグナイター(2018年生 6歳牡)を紹介します。

1. デビューから3歳時
彼はJRAでデビューし2戦1勝の成績を残した後、大井に転厩しました。しかし、1600〜1800mの4戦で結果を残せず、3歳の夏に園田へ再転厩します。
ここで短距離路線に舵を切ったのが功を奏し、年末までに6戦4勝とオープンクラスに一気に駆け上がりました。

2. 4歳以降
4歳の上半期は交流重賞2連勝を含む重賞3連勝をあげ、秋にはいよいよG1挑戦と期待が高まりました。しかし、未だ心身の準備が不十分だったのか、掲示板に載るのが精一杯という内容に終わります。
5歳になった上半期は4戦2勝でしたが、G2級を初制覇、秋のG1への期待が再び膨らむ内容でした。下半期には、前年と同じくマイルCSとJBCスプリントに参戦、前者をレモンポップに次ぐ2着とすると、後者では2番手から抜け出して遂にG1を初制覇しました。

3. 新時代の幕開け
いよいよ24年3月末、NAR所属馬として史上2頭目となるドバイ参戦です。
23年には大井所属のマンダリンヒーローが、NAR所属馬として、初めてケンタッキーダービーに出走しました。今後、NAR所属馬の海外遠征が常態化する「新時代」が到来するかもしれません。そうなれば、イグナイターはNAR馬にとっての新時代を開いた先駆者だと位置付けられるのでしょう。ここまでの一歩一歩の道のりは、それだけの価値を感じます。
ドバイでは、なんとなく初の海外遠征に人馬共に戸惑っている感じがしましたが、それでも5着と掲示板に載る走りを見せてくれました。そして、その走りっぷりには、日本馬の、またNAR所属馬の明るい未来が見られたような内容でした。


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