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帝王賞の結果 〜今年も熱い戦いでした〜

今年の帝王賞も観ている方にも力が入る、素晴らしい熱戦が繰り広げられました。去年のような僅差の勝負にならなかったのですが、今年も各騎手がとても高い技術で、各馬の能力を最大限に引き出した好レースでした。戦評は明日投稿します。

◆ 勝ち馬の紹介
勝ったのは、キングズソード(5歳牡)です。彼はこれで同じ舞台で行われた昨秋のJBCクラシックに続いて、2度目のG1級の優勝です。直近2走はマイルを走っていましたが、2000mの方が得意としていると感じました。
昨日のパドック映像を見ると、「あれっ、キングズソードって、こんなにお尻回りが大きかったっけ?」といった印象を持つほどの、迫力満点の馬体でした。レースでも4コーナーを先頭で回ると、そのまま後続の追い上げを許さない力強いフットワークで快勝しました。
彼の体重は1年前の6月が502㎏、昨秋のJBCクラシックが514㎏、昨日が526㎏です。実は、彼はまだ成長途上で、本格化は今からなのかもしれません。

◆ 上位入着馬の紹介
2着は1番人気に推されたウィルソンテソーロ(5歳牡)です。末脚を伸ばしましたが、昨日のキングズソードには敵いませんでした。彼は昨日でG1級レース3度目の2着、秋に悲願のG1級優勝を収めることを祈念します。
3着は人気薄のディクテオン(6歳騙)が、大外から鋭い末脚で突っ込んできました。
推し馬の“小さな頑張り屋”グランブリッジ(5歳牝)は昨日も精いっぱい真面目に走るも4着でした。最内を走り続けたので、常に身体の大きな牡馬にストレスをかけ続けられ、とても疲れたと思います。それでも、直線では確り伸びて4着に入ったのは見事だと思いました。
NAR最先着はサヨノネイチヤ(5歳牡)で、5着でした。初めての超一流馬との対戦でしたが、臆することなく掲示板内でゴールしたのは、今後に期待を寄せられる結果でした。

◆ 苦戦した馬たち
3連覇を目指したメイショウハリオ(7歳牡)は9着でした。昨年末以来の出走となった影響で、昨日は本調子からほど遠かったのだと思います。秋での巻き返しに期待です。
セラフィックコール(4歳牡)は8着でした。前走から21㎏増と大幅に体重を増やして登場しました。太め残りだったのか、成長分だったのか分かりません。
大井競馬場を大得意とするノットゥルノ(5歳牡)も、昨日は見せ場なく7着でした。年明け既に3戦走っており、疲れが溜まっていたのかもしれません。

◆ 世代交代
昨日は7歳世代のトップホース、現ダート王のウシュバテソーロが出走していなかったので、完全な世代交代が起きたとまでは言えません。それでも、5歳馬が5着までのうち4頭を占めたことからすると、今後のダート戦線は2019年生の5歳世代に中心が移ったと思います。
そして、秋からのG1級3連戦でも熱い戦いが繰り広げられ、年末の東京大賞典の場で最終決戦が行われることになりそうです。それまでの間、各馬が国内外で元気に走ることを期待します。
いまから、秋の各レースが大変楽しみです。


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