有馬記念のプレビュー ~突然のドウデュースの出走取消~
いよいよ明日、JRA最高峰のレース(私見)、有馬記念が行われます。
今年のテーマは「ドウデュース、秋古馬三冠制覇なるか」だったのですが、昨夕、突然に彼の出走取消が発表されました。
◆ 秋古馬三冠
秋古馬三冠とは、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念です。3レースを同一年に優勝したのは、過去に2000年のテイエムオペラオーと、2004年のゼンノロブロイの2頭だけです。
直近では、2020年のアーモンドアイと2023年のイクイノックスは、秋天とジャパンカップを連勝し、三冠達成のチャンスがありましたが、いずれもジャパンカップを最後に引退しました。
結果だけを見ると、ドウデュースも、アーモンドアイやイクイノックスと同じく、ジャパンカップを最後に引退となりました。
と、簡単に書いてしまいましたが、古馬三冠への挑戦は大変な出来事だと、改めて認識させられました。
◆ 挑戦者たち
〜以下は、ドウデュース出走取消前の発表前に書き下ろした文章であること、お含み置き下さい〜
ドウデュースの三冠達成にストップをかけようとしているというより、ドウデュースのラストランを精一杯盛り上げるために、数多くの挑戦者たちが参戦します。
特に同級生が半数の8頭(含むドウデュース)を数え、同期のスターの惜別に駆け付けました。同期の絆が強いですね。
G1馬だけで10頭(計17勝)です。以下で列挙しますが、3歳から8歳まで、牝馬3頭が揃った、夢のようなラインアップです。
◆ G1馬
・ドウデュース(5歳牡):21年朝日杯FS、22年ダービー、23年有馬記念、24年天皇賞(秋)、ジャパンカップ、推し馬
・ダノンデサイル(3歳牡):24年ダービー
・アーバンシック(3歳牡):24年菊花賞
・レガレイラ(3歳牝):23年ホープフルS
・べラジオオペラ(4歳牡):24年大阪杯
・ジャスティンパレス(5歳牡):23年天皇賞(春)
・ブローザホーン(5歳牡):24年宝塚記念、推し馬
・スタニングローズ(5歳牝):22年秋華賞、24年エリ女、推し馬
・スターズオンアース(5歳牝):22年桜花賞、オークス、推し馬
・シャフリヤール(6歳牡):21年ダービー、22年ドバイシーマC、推し馬
◆ 海外惜敗からの帰国組
・ローシャムパーク(5歳牡):24年BCターフ2着
・プログノーシス(6歳牡):24年コックスプレート2着、推し馬
◆ 国内連戦の強豪
・シュトルーヴェ(5歳騙):今春重賞2勝の今年最大の上り馬
・ダノンベルーガ(5歳牡):G1過去10戦、ドウデュースのライバル
・ディープボンド(7歳牡):G1未勝利の最強馬、推し馬
・ハヤヤッコ(8歳牡):白毛のパイオニア、推し馬
◆ 名牝の最終対決
個人的には、ドウデュースの同級生で、牝馬三冠を分け合ったスターズオンアースとスタニングローズの対決がとても楽しみです。彼女らはこれまで3度対戦(22年のオークスと秋華賞、23年のヴィクトリアマイル)し、スターズオンアースが2回先着しています。
スタニングローズも有馬記念をラストランだと発表しており、これが最終決戦となります。
また、3世代のダービー馬の対決は幻となりましたが、それでもシャフリヤールとダノンデサイルの2頭のダービー馬はゲートインする予定です。