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マーチSの結果 〜豪脚炸裂、ウシユバテソーロの後輩が快勝〜

昨年のマーチSでシンガリ負けしたヴァルツァーシャル(5歳牡)が、今年は一転して同じ舞台で嬉しい重賞初制覇を遂げました。
彼は現ダート王者のウシュバテソーロと同厩舎の後輩なので、同じ黄色いマスクを着けています。昨日の直線大外を突き抜けて他馬をねじ伏せた豪脚は、ウシュバテソーロと見間違えるような鋭さでした。

彼は3歳の12月に3勝目をあげ、比較的早くにオープン入りしました。しかし、ダート界ではよくあるオープンクラスの壁に跳ね返され、昨年は8戦して未勝利に終わっています。ただし着実に筋力を付け大型化、デビュー戦の時の468kg、昨年の初戦の時には486㎏だった馬体重が、昨日は504kgにまで成長をしています。

レースはミトノオー(4歳牡)が単騎で逃げ、直線残り100mでは「このまま逃げ切る」と思いました。ミトノオーは絡まれないで気持ちよく逃げられると、しぶといです。
しかし、好スタートから余裕をもって内ラチ沿いに下げて脚を貯めていたヴァルツァーシャルが、3コーナー過ぎから外に展開し、直線では外側の進路を選ぶと豪脚が炸裂してゴール前で計ったようにミトノオーを差し切りました。若手の斎藤新騎手のファインプレーです。

私見ですが、走るのに筋力が要るダート競走は、ほんの一握りの超一流馬を除けば、芝に比べると本格化するには時間がかかり、5歳以降になると思っています。ヴァルツァーシャルもこれからが絶頂期を迎えるのではないでしょうか。


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