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北九州記念の結果 ~真面目なクラス委員長が重賞2連勝~

ピューロマジック(3歳牝)が快足を飛ばして、重賞2連覇を達成しました。やっぱり、この時期の3歳牝馬の軽い斤量は有利に働くなぁと、改めて思いました。大混戦のスプリント界に、新しく且つ魅力的な芽が出てきたと感じ、今後に大きな期待を持てそうな一戦となりました。

◆ レース展開
勝ったピューロマジックは前走同様に、とても真面目に1歩目から加速してハナを切ります。昨日も手を抜かない性格が前面に出て、前半600mを32.3秒という超ハイペースでレースを引っ張ります。
こうなると後続馬も、一緒に突っ込んでいって潰れたらまずいと競ってきません。結局2~3番手を走ったペアポルックス(3歳牡)とテイエムスパーダ(5歳牝)はバテて、ブービーとシンガリに落ちました。
ただし、4番手を気持ちよく走ったヨシノイースター(6歳牡)は4コーナーから上位に進出し、直線の入り口では抜け出しそうな雰囲気を醸し出しますが、残り200mからは同じ脚色となり、差を詰めることができませんでした。結果、ピューロマジックが半馬身の差を付けて、重賞2連勝しました。

◆ 逃げ切り勝ちの定石
葵Sの結果を紹介する投稿で、私見として逃げ切り勝ちの定石を以下の通りに紹介しました。

『一部のユニークな逃げ馬を除き、逃げ切り勝ちするには、①好スタートで飛び出す、②迫力を見せて競わせず隊列を落ち着かせる、③途中で一息入れて脚を溜める、④直線途中から二の脚を使って突き放すというのが定石だと(勝手に)思っています。昨年の葵Sはロケットスタートを決めたモズメイメイが昨日と同じ67.1秒の走破タイム(レースレコード)で逃げ切っています。しかし、最初の600mは今年の方が0.7秒速く、同じ逃げ切り勝ちでも内容、展開が異なります。それでも、上記の①~④を実行しているのは、今年も昨年も一緒だったと思っています。』

ピューロマジックは真面目な性格そのまま、駆け引きなしにスタートから一気に突っ走り、全力を出し切ってゴールするという、少し異端の逃げ馬のようです。想像ですが、競りかけられない限り、自分なりに途中で一息入れられているのかもしれません。

◆ 怒りのモズメイメイ(4歳牝)の復活
3着には、上の投稿でも触れているモズメイメイが入りました。彼女は昨年の葵Sを勝った後、6戦連続で2桁着順と不振を極めていました。
昨日もスタートが決まらず、中団に位置して追走します。彼女の昨日の見せ場は4コーナーを回ったところからです。
久しぶりにいい感じで内ラチ沿いを上がってくると、直線の入り口でサーマルウインド(5歳牝)が外から被せてきます。そうすると、モズメイメイは「あんた邪魔よ、ガルルルル」とばかりに、顔をサーマルウインドに寄せて威圧し、彼女を外にどかせます。
モズメイメイには名前から連想して、なんとなく大人しいイメージを持っていました。ところが、昨日は怒ったことで闘争心に火が点いたのか、そこから伸びて3着に入りました。
添付したyoutubeでモズメイメイの怒りが見られます。


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