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芝スプリント界 〜大混迷期を制するのは誰だ〜

芝スプリント界は最も混迷している世界です。過去5年の2つのG1スプリント(高松宮記念とスプリンターズS)の勝ち馬、計10頭は全て異なります。また、10回のうち1番人気が勝ったのは 1回のみ、馬券に絡んだのも2回だけです。

そんな近年のスプリント界を振り返ります。18年にファインニードルが無双した後、グランアレグリアを頂点に、ダノンスマッシュ、レシステンシア、インディチャンプ、モズスーパーフレアなどが覇権を競いました。
彼らの引退に合わせて鮮烈に登場したのがピクシーナイトで、暫くは彼の天下が続くと思われました。しかし、彼は王座に就いた直後の21年の暮れに、香港で落馬事故に巻き込まれ骨折してしまいました。それ以降長らく大混迷期が続いています。彼の骨折事故は、今以て残念でなりません。

今年の注目点は、昨秋のスプリンターズS優勝馬のママコチャ(5歳牝)が、スプリントG1を連勝して絶対女王の座に就けるかです。ライバルも同級生が中心です。
・トウシンマカオ(5歳牡)
前哨戦オーシャンSを快勝し、重賞2連勝中
・ウィンマーベル(5歳牡)
こちらも前哨戦の阪急杯を快勝し、重賞2連勝中
・マッドクール(5歳牡)
昨秋のスプリンターズSではハナ差の2着、年末の香港スプリントからの直行
・ナムラクレア(5歳牝)
昨年の高松宮記念2着、スプリンターズSも3着と、念願のタイトル奪取を狙うスプリント女王

また、今年は香港からビクターザウィナー(6歳騸)が参戦します。彼は1月末にG1を初制覇しています。

最後に、メイケイエール(6歳牝)、ディヴィーナ(6歳牝)、ロータスランド(7歳牝)がラストランを迎えます。また、メイケイエールの引退式がレース後に執り行われます。
彼女らが無事に走り終えることを祈りながら観ます。


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