兵庫CSの結果　〜次世代を担う有望株の誕生〜

エートラックスが好スタートを利して、そのまま逃げ切り勝ちし、重賞初優勝です。

1着　エートラックス
彼は2歳の6月にデビュー2戦を芝で走った後、ダートに転向しました。ダート転向後当初の2戦こそ惜敗するも、その後は昨日までで5戦4勝2着1回と順調に成長しています。宮本調教師は「外国人騎手が騎乗して馬が進化した。ズルさが解消された。馬がレースを教わったのかも」と話しています。
短期免許を取得して来日する外国人騎手は、各国・地域のトップジョッキーであり、騎乗しながら競馬を教える技量を持ち合わせています。

昨日騎乗したのも短期免許で来日中の「マジック・マン」ことモレイラ騎手。冒頭にも書きましたが、素晴らしいスタートを切ると、一度も後続に迫られることなく、ゴール板前を通過しました。

昨日の勝利を見ると、エートラックスは今後のダート短距離界の次世代を担う、有望株だと感じます。現在のダート短距離界の三強（イグナイター、リメイク、ドンフランキー）に迫ると、もう一段ダート短距離界も盛り上がると思います。今後、古馬勢との戦いがとても楽しみです。

2～4着の各馬
2着はチカッパ、3着はモズミギカタアガリ、4着はイーグルノワールと、JRA勢が上位を独占しました。チカッパはスタートで躓くも、その後はエートラックスの後ろ2番手につけて、そのまま2着に滑り込みました。
モズミギカタアガリはスタートで何かに驚いたのか大きく外側に膨らんでしまい、最後方からのレースになりました。向こう正面から上位進出するもスタートでの遅れを取り戻すまでには至りませんでした。
イーグルノワールは鞍上の武豊騎手によると、砂を被って走る気が萎えてしまったとのことです。

新設されたダート三冠だけではなく、短距離路線も整備され、また海外参戦もあるなど、ダート路線が複線化されていることはとても良いことだと考えます。