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推し馬 クラウンプライド ~ダート界のパイオニア~

サウジカップに出走する日本馬4頭の中では最も人気がありませんが、クラウンプライド(5歳牡)はいまのダート馬の海外遠征のキッカケをつくった馬として、個人的にとてもリスペクトしています。またG1での2着が3回という奥ゆかしい戦績もあり、いつか戴冠してもらいたいと、出走の都度応援をしています。

彼はデビュー4戦目にUAEダービーを選択、2016年のラニ以来となる2頭目の日本馬の勝利をあげました。その後はケンタッキーダービーに単身乗り込みました。結果は13着でしたが、2019年以来4頭目となる日本馬の勇気溢れる挑戦でした。

2023年もサウジカップ(5着)、ドバイWC(5着)、コリアカップ(1着)と3カ国に遠征しています。その間に、日本でも帝王賞でメイショウハリオとの大熱戦(2着)を演じています。個人的には、この帝王賞は2023年上半期の最高レースと考える、上質なレースです。

クラウンプライドが新たに作り直した道を進むかの如く、日本の3歳馬は昨年UAEダービーで1~4着を独占、ケンタッキーダービーに史上初めて2頭が出走しました。今年もフォーエバーヤングなど多数の若駒が海外遠征をする見通しです。

彼と一緒に今回のサウジカップを走るメンバーを見ても、デルマソトガケ(4歳牡)は彼の後を追い、昨年UAEダービー優勝後にケンタッキーダービーに向かった直系の後輩(?)です。ウシュバテソーロ(7歳牡)とレモンポップ(6歳牡)の先輩が海外挑戦したのは、彼の活躍を見てからです。オーバーな表現かもしれませんが、彼は日本ダート界の海外遠征のパイオニアとして、いまの状況を作り上げた名馬だと思っています。今年もサウジカップの後はドバイWCに向かうようです。

最後になりますが、2度目の挑戦となるサウジカップでは、元気に気持ちよく走り、怪我無く次に歩みを進めてもらいたいと願います。

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