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兵庫女王盃の結果 ~実績馬が貫録の勝利、勢力図は変わらず~

ライオットガール(4歳牝)が逃げ切り勝ちし、新装された兵庫女王盃の初代女王に就きました。彼女はこれで重賞3勝目です。

単勝人気は昨夏のダート転向後4戦3勝2着1回の上り馬、サーマルソアリング(4歳牝)が1番人気に推されました。2番人気は重賞2勝、昨秋のJBCレディスクラシック3着のアーテルアストリアです。
ライオットガールは重賞2勝馬ながら、昨年10月以降の直近4走のうち3回アーテルアストリアに先着を許していたため、3番人気でした。

レースはライオットガールが好スタートを利してそのままハナを切り、サーマルソアリングはその直後につけました。アーテルアストリアは後方待機です。3コーナーからは3頭が並走し他馬を引き離します。
直線を向くと、ライオットガールがコーナーリングを活かして先頭に立ち、そのまま押し切りました。アーテルアストリアはゴールまで差を詰めるも2着まで。実績馬が上がり馬の挑戦を退けた結果となりました。

因みに、昨日逃げ切り勝ちしたライオットガールに騎乗した岩田望騎手が、レース後のインタビューで「これまではいつも同じレースにテリオスベルがいたので逃げられなかった」とのコメントをしていました。テリオスベルの引退はレディスダート界の景色を変える要素になっているようです。

レディスダート界を俯瞰してみます。
一昨日の川崎記念での2,3着もグランブリッジ(5歳牝)とアイコンテーラー(6歳牝)が入着しています。
昨秋のJBCレディスクラシックの上位6頭のうち、4頭がアイコンテーラー、グランブリッジ、アーテルアストリア、ライオットガールです。残り2頭は先日引退したテリオスベルと、今週末の阪神牝馬Sに出走するスピーディキックです。つまり、昨秋から勢力図は変わらないまま、1ヶ月後のエンプレス杯を迎えることになりそうです。

彼女ら以外では、5戦5勝のオーサムリザルト(4歳牝)に注目が集まります。前走のアルデバランSはなかなかインパクトのある強い勝ち方でした。ただし、収得賞金がエンプレス杯に出走できる水準に達しているのか不明です。出走できるとしたら、期待の新星です。


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