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ヴィクトリアマイルの位置付けや出走予定馬 〜春の女王決定戦〜

◆ マイル界推移
春秋のマイルG1、安田記念もマイルCSも、直近4年のうち3回牝馬が優勝しています。ところが、その前10年に遡ると、いずれも牡馬しか優勝していません。つまり、20年代になって、マイル界は牝馬上位の勢力図に急変しました。

◆ ヴィクトリアマイルの位置付け
最近のヴィクトリアマイルは単なるマイル女王決定戦から、近年、春の女王を決める一戦に格上げされた印象です。そして、優勝馬は歴史に残るような名馬たちです。過去5年の優勝馬を以下で見てみます(馬齢は当時)。いずれも詳細説明を要しない名馬たちです。

◆ 過去5年の優勝馬
・2019年 ノームコア(4歳):国内外G1を2勝、この日のタイム90.5秒は未だに破られない府中マイルのコースレコード
・2020年 アーモンドアイ(5歳):言わずと知れた、史上最多G1を9勝した最強牝馬
・2021年 グランアレグリア(5歳):G1を6勝、うちマイルG1は5勝した当時のマイル絶対女王
・2022年 ソダシ(4歳):白毛の美しさと、2〜4歳までの3年間、毎年マイルG1を制した才色兼備のトップホース
・2023年 ソングライン(5歳):昨春ヴィクトリアマイルと安田記念の連勝と、安田記念連覇を同時達成した前マイル絶対女王

◆ 今年の出走予定馬 (4歳勢)
全体は現マイル女王ナミュール(5歳、詳細は貼付参照)に、前哨戦の阪神牝馬Sの上位を独占した4歳世代が挑む構図です。先ず有力な4歳馬たちを紹介します。
・マスクトディーヴァ(4歳):阪神牝馬S優勝、秋華賞2着
・ウンブライル(4歳):阪神牝馬S2着、NHKマイル2着
・モリアーナ(4歳):阪神牝馬S3着、秋華賞5着
・ドゥアイズ(4歳):阪神牝馬S5着、桜花賞5着
・ハーパー(4歳):桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着、エリ女3着

◆ 今年の出走予定馬(5歳)
ナミュールの同期にも、素晴らしい仲間がいます。
・スタニングローズ(5歳):秋華賞馬、昨年のヴィクトリアマイルの後、左前脚の腱周囲炎を発症し、約1年療養していました。先日の大阪杯で復帰したばかりで、今回が休養明け2戦目です。
・ライラック(5歳):一昨年のエリ女2着、昨年も4着。私は3歳時、ナミュール、ライラック、ピンハイの3頭を「ちびっこ軍団」と呼んで応援していました。


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