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関東オークス 〜レディスダート界のネクストスターは誰か〜

明日水曜日には、交流重賞、関東オークス(2100m @川崎 3歳牝馬限定 G2級)が行われます。

◆ 全体観
現時点での3歳牝馬のトップは、羽田盃2着、東京ダービー3着だったアンモシエラであることは、衆目の一致するところでしょう。
それ以外に重賞で活躍した少女は未だいませんが、これは例年と同じです。毎年関東オークスで初めて、広く世の中に名前が知られる3歳牝馬が現れるイメージです。
後述する過去2年の優勝馬も、関東オークスが初めての重賞挑戦でした。
従って、関東オークスのメインテーマは、「レディスダート界のネクストスターを探せ」です。

◆ 過去を見ると
ここ数年、関東オークスの優勝馬はその後に大活躍をしています。つまり、関東オークスは一流馬への登竜門です。直近2年の勝ち馬を紹介します。
・2022年 グランブリッジ(文末に過去投稿を貼付)
ここ2年のレディスダート界を牽引する小さな頑張り屋さんです。関東オークス以降も全て重賞に出走し、12戦3勝2着7回と好走を続けており、今月いよいよ帝王賞に挑む予定です。
・2023年 パライバトルマリン
関東オークス以降5戦して勝利に恵まれていませんが、先日のアハルテケSでも牡馬に混じって4着と健闘しています。500kg台の大型馬で、古馬になった今年、本格化が期待されています。。

◆ 今年の展望
4頭のJRA所属馬が中心です。
・アンデスビエント:5戦2勝 重賞初挑戦 母はダート重賞3勝のアンデスクイーン
・イゾラフェリーチェ:4戦2勝 重賞初挑戦 兄は2021年の年度代表馬エフフォーリア ダートは未だ1戦1勝
・メイショウヨシノ:3戦2勝 重賞初挑戦 4月デビューからの関東オークス出走、2勝はクビ差とハナ差勝ちの勝ち気な少女
・クリスマスパレード:3戦2勝 ダート初挑戦 芝のG2フローラS4着
良血馬、デビュー間もない馬、芝からの転向馬と、多様な背景を持つ少女たちが集まりました。

NAR所属馬では、前哨戦とも言うべき東京プリンセス競走2着のローリエフレイバー、3着のプリンセスアリー、4着のミスカッレーラに注目です。NAR所属馬が頑張ると、レースが盛り上がります。
現在NAR牝馬トップと目されるスピーディキックも、東京プリンセス競走優勝からの参戦で、一昨年の関東オークス(優勝馬:グランブリッジ)で3着に入りました。

◆ 最後に
最近のダート界の盛り上がりは、牡馬の活躍が中心になっています。しかし、この盛り上がりの原点は、マルシュロレーヌによるBCディスタフ@米国での勝利という、歴史的偉業だと思っています。
海外競馬が全てではありませんが、海外G1で活躍できる、牡馬とも対等にやり合える牝馬の登場を待ち望んでいます。


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