コラム18 根幹距離
【コラム18 根幹距離】
◆ 根幹距離とは
競馬界には「根幹距離」と言う用語があります。具体的には1200m、1600m、2000m、2400mと、マイルと2000mを中心にした前後400mです。
これらの距離を根幹距離とした理由には諸説があり、私自身細かなことは分かりません。根幹距離という概念が昔からあったとしても、日本で用語として広く使われるようになったのは、それほど古くはない印象です。
◆ 非根幹距離のレースも面白い
根幹距離以外の距離は全て非根幹距離と呼びます。なので、1400mや1800mのレースは比較的多いのですが、これらは非根幹距離です。そうやって眺めると、G1レースの多くは根幹距離で実施されています。ただし、春秋グランプリの両レースは、いずれも非根幹距離です。(有馬記念は2500m、宝塚記念は2200m)
近年の競馬は距離別の専門性が高まってきました。そのため、非根幹距離のレースには、普段交わることの少ない馬同士の対決が見られる楽しみがあります。例えば、今週末の京王杯SCは1400mのレースで、スプリンターとマイラーの両方が集います。
◆ 根幹距離を得意とする(或いは苦手とする)馬がいる
最後に、理由は不明ですが、根幹距離と非根幹距離のいずれかのみを得意とする(或いは苦手とする)馬がいます。代表例は牝馬ながらのダービー馬ウオッカです。彼女は非根幹距離では10戦未勝利、根幹距離では16戦10勝でした。面白いですね。
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