コリアカップの結果 ~The pride of Japan~
コリアスプリントから70分後に発走したコリアカップでも、日本馬がワンツーフィニッシュです。勝ったのはクラウンプライド(5歳牡)、コリアスプリントを快勝したリメイク同様に、彼もまた2連覇達成です。
現地の英語放送で、アナウンサーはクラウンプライドがゴールするときに「The pride of Japan」と叫んでいました。
◆ レース展開
昨年と同じく、クラウンプライドがレースを牽引しました。昨年と同じ11番枠だったので、同じ映像を見ている感じです。
ただし、昨年と違うのは、昨年は4コーナー手前で一息入れて後続との差が詰まった後、直線で突き放して10馬身差をつけた圧勝劇だったのに対し、今年は3コーナー過ぎあたりから後続を突き放し、そのまま差を保ったままゴールしたことです。
今年もウィルソンテソーロを挟んで、3着馬に10馬身差を付けているので、昨年と同じ完勝劇でした。横山武史騎手の思い切った先行策が、まんまとはまりました。
2着はウィルソンテソーロ(5歳牡)です。彼は中団に位置して直線勝負に賭けます。しかし、3コーナー過ぎあたりでクラウンプライドとの差を感じて「これはヤバいぞ」と思ったのか、徐々に先頭との差を詰めていきます。
しかし、最後までその差は詰まり切らずに、5馬身差の2着でした。
もう1頭日本から参戦していたライトウォーリア(7歳牡)は、ウィルソンテソーロよりも早くから先頭に取り付いていこうとしますが、スタートで出遅れた影響もあったのか、最後はバテて4着でした。
◆ 大注目だった無冠の帝王対決
注目されたクラウンプライドとウィルソンテソーロの同級生、無冠の帝王対決@韓国は、クラウンプライドに軍配が上がりました。両馬の対戦は今回が2度目、これで1勝1敗の五分の星となりました。
2頭のマッチレースを期待したファンからすると、やや呆気ない感じがしたレースだったかもしれません。クラウンプライドが飄々と逃げ切ったのに対し、ウィルソンテソーロが後方待機になったところからすると、韓国の砂への適性が、クラウンプライドの方が高いのかもしれません。
◆ 今後のレース選択
今秋の目標レースについて、両陣営ともに発表していません。
仮に彼らが国内のG1レースに進むのであれば、年内に何度か顔を合わせることになるのでしょう。国内を選択するならば、ウシュバテソーロなどがブリーダーズカップ(BC)@米国を目指すなか、国内ダート戦線を盛り上げる存在になってもらいたいと思います。
一方、BCに進むのであれば、それはそれで全力応援します。今年のBCの舞台は直線の短い、小回りのデルマー競馬場なので、先行力がある両馬は共にチャンスがあると思います。
いずれにせよ、どんなレース選択をしようとも、この2頭は推し馬でもあり、秋に共にG1馬になることを願っています。
また、春のG1川崎記念の勝ち馬であるライトウォーリアも、NARの大将格として活躍することを期待します。