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皐月賞の結果 〜驚愕のレコード決着〜

ジャスティンミラノが末脚一閃、直線で他馬をねじ伏せました。勝ちタイムは、コースレコードを0.7秒も更新する、とても優秀なものでした。最優秀2歳馬、年明けの重賞勝ち馬それぞれが持ち味を出した好レースでした。

◆ 前半戦 超高速ペースで驚愕のレコードをサポート
毎日杯の勝ち馬メイショウタバルが、前半1000メートルを57.5秒という超ハイペースでレースを引っ張りました。そのため先行馬は直線で、悉く馬群に飲み込まれていきました。彼が驚愕のレコードタイムを生み出した立役者です。なお、彼はバテて最下位に沈みましたが、名脇役でした。

◆ 直線残り200mまで 〜最優秀2歳牡馬の意地〜
先行馬の中で唯一粘ったのは、最優秀2歳牡馬のジャンタルマンタルです。彼は直前入口から早目に先頭に立ちました。しかし、ゴール前200mで脚が完全に止まり、最後に2頭にかわされました。それでも、勝つにはこれしかないという騎乗だったと思いますし、前走の共同通信杯からの成長を感じました。ここ2走を見ると、適性距離はマイルなのかもしれません。

◆ 直線残り200mから 〜藤岡康太騎手の教え〜
道中後方に位置した弥生賞の勝ち馬のコスモキュランダは、残り200m地点では突き抜けて圧勝しそうな雰囲気で、直線の外側を上がっていきました。
共同通信杯の勝ち馬ジャスティンミラノは道中ジャンタルマンタルの斜め後ろを進み、直線での追い出しをギリギリまで待ち、コスモキュランダが隣に並びかけてきた時点でゴーサインを出しました。そこから加速すると、最後の200mでのジャスティンミラノの伸び脚は、勢いよく突っ込んできたコスモキュランダとほぼ同じで、そこからは最後まで差を詰めさせずにリードを保ったままゴール板前を突き抜けました。快勝です。
ジャスティンミラノの競り合いになってからの勝負根性/粘り腰は、なかなかのものです。今週夭逝した藤岡康太騎手がジャスティンミラノの調教に、先週まで乗っていたそうです。最後の粘り腰は藤岡康太騎手の教えを、ジャスティンミラノが忠実に守った賜物です。
ジャスティンミラノを迎えた友道調教師が、ゴール後に人目を憚らずに涙を流していた姿に、こちらもウルっときました。藤岡康太騎手は友道厩舎の馬の調教にいつも関わっていたとのことです。

◆ レガレイラ 〜76年ぶりの快挙ならず〜
人気を集めたレガレイラは懸念されていたスタートで出遅れ、後方からのレース運びになり、4コーナーでも未だ後方のままでした。その時点で皐月賞の勝ちはないと思いましたが、それでも直線はしっかりと伸びていて、最後の600mはメンバー最速で駆け抜けました。結果は6着でした。

◆ 最後に 〜ダービーに向けて〜
4年前のコントレイルを最後に、直近3年は、皐月賞の直後「ダービーは彼で決まりだな」と思った馬が、全馬2着に終わりました。具体的には、エフフォーリア、イクイノックス、ソールオリエンスです。
今年も「ジャスティンミラノでダービーは決まり」という声が大勢を占めています。この評判の通りに戴冠できるのか注目です。何せ、ダービーは「最も運が良い馬が勝つ」と言われますので。


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