CBC賞の結果　～小さな牝馬が福永祐一厩舎に重賞初優勝をプレゼント～

ドロップオブライト（5歳牝）が嬉しい重賞初制覇でした。彼女は昨年末に3勝クラスに勝ち、今年からオープンクラスのレースに参戦し、昨日で5戦目、重賞は昨日で2回目の挑戦でした。
また、彼女が福永祐一厩舎に重賞初勝利をプレゼントしました。

◆　レース展開
最終的に2着だったスズハローム（4歳牡）が超ロケットスタートを切り、他馬より身体一つ前にでました。しかし、追い込み脚質の彼が、逃げ馬や先行馬を抑えてハナを切るのは不適と判断したのか、鮫島騎手は中団までポジションを下げました。
先行馬はスズハロームをかわしていったのですが、そこでペースを上げなかったのは、各騎手がとても上手かったと思います。

勝ったドロップオブライトは1番枠を活かして、5番手前後の内側に位置します。4コーナーも最内を回ります。ここで幸騎手が超絶な好騎乗を見せます。
逃げたグランテスト（4歳牝、3着）が、ここぞとばかりに内側を締めて内ラチ沿いに進路をとった瞬間、それを読んでいたかのようにグランテストの後ろで、外側にコースを取る選択します。
同じく内側に進もうと蓋をしてきたグレイトゲイナー（7歳牡）に身体を寄せて、外側に弾き飛ばして進路を確保します。そこからは真っ直ぐ走り、残り200ｍから加速すると、ゴール板前を最初に駆け抜けました。
昨日のCBC賞で最軽量だった440㎏の小柄な牝馬が、身体を張って勝利をもぎ取りました。

◆　福永祐一調教師のインタビューを読んで
重賞初制覇を「望外の喜び」だと表現した上で、「こういった重賞を勝てる馬を引き継がせてもらえたというのは幸運だなと。恵まれた環境にいるなと感じます。」、「レースは水物ですし、どう乗っても勝てるという次元のレースではなかったので、ジョッキーのおかげです。」という謙虚なコメントに人柄が表れていました。
関係者の皆様、おめでとうございます。