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皐月賞展望 〜76年ぶりの牝馬制覇なるか〜

「476年ぶりの牝馬の皐月賞馬が生まれるか」が最大の注目点です。しかし、よく見ると、誰が1番強いのか予想がとても難しい大混戦な状況です。

1.レガレイラ
主役レガレイラは、前走のホープフルSでは4コーナーを回った後、一瞬どこに進路を取るか悩むも、大外の進路を選ぶと鋭い末脚で駆け抜けた強い勝ち方でした。また、ホープフルSがG1に昇格して以降最速で走っており、タイムも優秀です。紅一点の参戦ですが、最有力馬です。

2.ここまでの歩み
レガレイラは年末からの直行ですが、ライバルたちは年明けのレースを走っています。ところが、最優秀2歳牡馬のジャンタルマンタルや、ホープフルS2着だったシンエンペラーなど、昨年暮れのG1で好走した馬が軒並み年明けのレースで敗れており、予想を難しくしています。それだけ観る方のワクワク度は高まります。

3.ライバルたち
年明け以降の重賞を勝って皐月賞に歩みを進めた各馬に関して、自分のレース後のコメントを以下並べてみます。
・京成杯 ダノンテサイル
直線末脚一閃で突き抜けた強引な競馬
きさらぎ賞 ビザンチンドリーム 
桁違いの末脚、危うさもあるが魅力的
共同通信杯 ジャスティンミラノ 
スタートこそ少しのっそりと出るも落ち着く
弥生賞 コスモキュランダ 
3コーナーの手前から一気に捲る豪快な勝利
毎日杯 メイショウタバル 
逃げ切り、春のクラシックに遅れて現れた大器
これだけを見ると、直線勝負の豪快な末脚の持ち主が多いようです。
彼ら以外にも、上述の最優秀2歳牡馬のジャンタルマンタル、凱旋門賞馬の弟シンエンペラー、大器ミスタージーティー、堅実にリステッド競走を勝ち上がって権利を獲得したサンライズアースサンライズジパングなど、血気盛んな若武者たちが揃っています。

4.最近の皐月賞馬
ここ10年の皐月賞馬のうち、古馬になってからG1を制覇したのは、アルアイン(2017年)とコントレイル(2020年)の2頭だけです。それだけを見ると、仕上がりの早い馬が勝つ傾向が見られますが、それは後でしか分かりません。「最も速い馬が勝つ」と言われる皐月賞、今年も見応え十分です。

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