推し馬 メロディーレーン 〜とびきり小さなアイドルホース〜
先日、突然に引退が発表されたメロディーレーン(2016年生 牝)のことを紹介します。
彼女は2025年も現役を続ける予定でしたが、深屈腱付近に痛みが再発し、急遽引退となりました。
◆ とびきり小さなアイドルホース
彼女は300kg台半ばという、とびきり小さな身体で、精一杯走る姿から、ファンがとても多かったアイドルホースです。
写真集が販売されるほどの人気を博しました。
◆ 戦績
彼女は36戦走ったのですが、G1を8戦、G2を5戦、G3を1戦、重賞を合計で14戦も走りました。
残念ながら重賞勝ちはありませんでしたが、500kgを超える大型馬に囲まれながら、精一杯走る姿に心打たれるファンが多かったです。
画像を見ると、大きめのポニーがサラブレッドに混ざっている感じです。
◆ キャリアを振り返る
彼女のキャリア中で、個人的に最も心に残っているのは、紅一点で参戦した菊花賞です。
彼女は未勝利脱出までに10戦かかりました。初勝利後2戦目の1勝クラスにも勝利し、菊花賞に歩みを進めます。
道中最後方付近で脚を貯めると、最後の600mを最速で走り切り、掲示板に載る5着と大健闘しました。
◆ 彼女の記録
1勝クラスに勝利した時の338kgは、JRA史上最軽量馬体重での勝利記録が有名です。
その他にも、最軽量重賞出走、最軽量特別競走勝利(1986年以降)などの記録を持っています。
全ての記録を見て、改めて彼女の頑張りに「あっぱれ」です。
◆ 母親
彼女を語る上で、母親の英国生まれのメーヴェのことに触れたいと思います。
オープンクラスまで上がり、4歳秋まで現役を続けました。
彼女が繁殖入りし、第1仔がメロディーレーンです。
その2年後には菊花賞、春天、宝塚記念の3つのG1を制したタイトルホルダーが生まれました。
しかし、そこから5年連続で不受胎が続き、現時点で2頭しか仔がいません。ただし、その両馬共にオープンクラス入りしており、優秀です。
そして、漸く23年に第3仔が生まれました。
◆ 要らぬ心配
数年前から、彼女はあまりに小さいので、母親になるのは難しいと言われていました。しかし、現時点では、繁殖入りすると発表されています。
彼女の仔が無事に生まれるのを楽しみに待ちます。