変わり続けるために…

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

鴨長明『方丈記』

世の中はうつろうものだ。
一見同じに見える川の水も，今し方わたしが見ていた水とは違う水なのだ。
おごれるものも久しからず…。平安の終わりから鎌倉…世の中は大きく変わり，無常観が広がっていった。
さまざまなもののスピードがはやくなった現代社会では，うつろいなどという悠長な言葉では言い表せないほどの勢いで世の中は変わり続けている。それは仕方がないことだとわかっている。必要な変化でもあるとは思うけれど…頭でわかっていても，どうしても心が受けつけないこともある。

わたしの愛しのドラゴンズさんはここ数年，まさに激変している。心の奥の奥のそのまた奥底にずっと燻り続けている感情にわたしは蓋をして，見ないようにしてきた。
わたしはそうしてきたつもりだが…たぶん隠しきれないモヤモヤが溢れ出ていたに違いない。

🐶

暗黒の象徴という言葉が大嫌いだ
何が暗黒だよ…と思っている
長く低迷が続いているドラゴンズで苦しみながら戦ってきた選手たちなんだ。
そんな言い方…悲しすぎるよ…
生え抜きとか外様とか…それにこだわるつもりは毛頭ない。新しいチームに移動してきて頑張ろうとしている選手だもん，ドラゴンズの仲間だよ。
ただね…長くドラゴンズにいる選手にはやっぱりそれなりの思い入れがあるのよね。
いや…特別な思い入れがあるのよ。
ルーキーの頃からずっとみてきたのよ。体が細くて，喋りも恥ずかしそうで…オフのトークショーで，古参ファンにやり込められてタジタジになってるのを，母のような気持ちで見てきたのよ。少しずつ力をつけて，チームの真ん中にいるようになって…。
怪我して，勝てなくて，苦しんで…いろんな姿を見てきたんだもん，特別な思い入れくらいあるに決まってる。
そんな私の大事な選手たちをダメ人間みたいに言われるのは耐えられない。その言葉がが…一部の心ないファンから聞こえるだけでなく…チーム内からじわじわ伝わってくるのは結構キツイ。

🐶

2019年のまとめ動画の最後のシーンは苦しくて悔しくて…決して忘れられない。
これがあったからこそ…2020年があるのだと思っている。
その2020年もなかったことにされそうだと感じることがある。コロナの変則シーズンだった。CSもなかった…意味ないとまで言われたりする。
意味？ないわけない，あるに決まってる。

🐶

あれから数年…
監督はじめ首脳陣が変わった。
長く続く低迷から脱出するべく…ドラゴンズはscrap &buildに舵を切った。
トレード，戦力外，引退…さまざまな形で苦しい時期を支えてきたいわゆる中堅・ベテラン勢がチームを離れていった。気がついたら生え抜き野手陣の年齢バランスは恐ろしいことになっていた。また，そうやって選手を放出したことでガラ空きになったポジションを埋めるべく主に二遊間の選手をドラフトなどで多く獲得した。
選手には全く罪はない。どの選手も必死になってやっているに違いない。私は応援しているし，これからも応援する。今年入ってきたルーキーで気になる選手もできた。

🐶

ただ…わたしにはやっぱり捨てきれない思いがあるのだ。
誰かを恨んでも始まらないし，もう戻れないこともわかっている。だけど…捨てきれないんだ。

だから，わたしが見たいものを書き連ねておく。
しつこく言うが，何かを否定するのではない。
ただわたしはこれが見たい。それだけだ。

アキラとじゃがの勝利の握手
やなぎんと周平くんのヒーローインタビュー
雄大さんとちまさまとビッシー，周平くんとやなぎんとしんちゃんとライデルがいて，その周りにばやちやだがやや細ふく，みっきー，むらまちゅがきゃっきゃしてる歓喜の輪

わたしはドラゴンズという箱📦を見ている
ただ，📦の中にどうしてもいてほしい人はやっぱりいる。それは変わらない
勝ち負けとは違う大事なものが私にはあるのだ
変わり続けるために変わらないものがある
変わらずにい続けるために変わっていくんだ

がんばれ，ドラゴンズ🐉
がんばれ，選手たち
ずっと応援するよ⚾️
わたしはあなたたちの笑顔が見たいんだ
元気に野球を楽しむ姿を見たいんだ
あなたたちはやれると私は信じているんだ
がんばれ，愛しのドラゴンズさん🐶