見出し画像

新しい世界

2023年は、私にとって新しい世界が開かれた1年だった。ついこの前まで全く予想もしていなかった自分がここにいるのを感じている。
この変化をもたらしてくれたのは、ドラゴンズとXを初めとするSNSだ。

小学生の頃、初めて行ったナゴヤ球場のライトスタンドの楽しさにしびれた。だけど、田舎の小学生にはプロ野球は遠い世界だった。
大人になって、自由になるお金と時間ができて、車の免許を持ち、一気に行動範囲が広がったが、私のドラゴンズへの思いはすっかり落ち着いてしまっていた。結果を見てふーんと思うくらい。落合監督の黄金期などその際たるものだった。
どんな勝ち方をするか、なんとなく想像できる。8回あたりでスルッと点を取って、岩瀬さんが出てきたら、はい勝ちね…見なくてもわかるわ…。淡々と勝ちを受け止めていた。なんなら、現地に行く必要もなかった。だって、勝つもん。そんな、ある意味、冷めたファンだった。

🐶

今シーズンの現地勝率、30勝35敗2分。全てバンテリンドームだ。バンテリンドームの試合はほぼ行っている。声を出し、ドアラさんやチアドラさんたちに手を振り、時には涙し、感情丸出しで過ごした。私は今ドラゴンズの沼にどっぷり浸かっている。
なぜこうなったかは、また別の機会に……。

🐶

そんな私は専ら1人観戦。昨年までは声出しも出来なかったから、細々とやっていたTwitter上で知り得た情報と、甥っ子の高校野球を見ながら学んだちょっぴりの野球の知識を胸におさめて、誰とも口をきかないまま過ごしていた。

今シーズン、声出し応援が解禁になり、あのナゴヤ球場の楽しかった夜がよみがえってきた。
いつも同じ席に座る私は、近くの席のおじちゃまたちと親しくなった。おじちゃまたちはファン歴も長く、野球をよく知っている。試合内容やプレーについてあれこれ話してくれた。
Xでやりとりのあった人たちとも現地で会った。グッズやお菓子を交換したり、選手について語り合ったり…。初めて会ったのにずっと前から親しくしている仲間のような気持ちだった。
SNSではドラゴンズのみならず、野球の見方を教えてくれる人たちもいて、いい歳したおばちゃんが守備位置だの配球だのベースカバーだのを気にしながら観戦するようになった。
人見知りの私が、本名も知らない人たちと喜怒哀楽をともにするなんて、思ってもみなかった。野球について考えを述べあう楽しさと、理解できないもどかしさを感じた。その中でやってみたいと思うことも新たにうまれてきた。

私に新しい世界を見せてくれたドラゴンズさん
ありがとう。
新しいつながりを作ってくれたみなさん
ありがとう。

野球は楽しい。勝てば言うことないが、勝ち負け抜きにして、野球は楽しいんだと再確認した1年だった。

もう一つ気づいたことがある。
推しは推せるうちに推しまくれ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?