見出し画像

こんな僕も君のヒーローに


リバーサルオーケストラ完走。

記念に全話見終えての気持ちを。



音楽を仕事にしている人はすごい。
それなのに玉響の人たちはとても親近感がある。


わたしは大ののだめファン。
オーケストラといえばのだめ、の脳になっているわたしは最終話まで見られるか正直不安だった。

音楽メインの話をユーモアに描くのだめとは反対に、
音楽の話より個人的な家庭事情を描く時間が多い「リバーサルオーケストラ」が、何を伝えたくてどこに行き着くのかわからなかった。


だけどこれはこれでいいなと思い始めたきっかけとなったのは
みどりさんの回だ。


かっこいい君には僕じゃ頼りないのかなんて
そりゃそうだよな だって今もこうして迷ってる
Mela!/ 緑黄色社会

みどりさんの娘を励ますために披露したこの曲は
このドラマにぴったりだ。

朝陽の気持ちにも初音の気持ちにも蒼くんの気持ちにも
登場人物みんなの気持ちに捉えられる気がする。


このドラマは常に誰かが誰かを助けようとしている。
お節介すぎるほどに助け合う団員だからこそ、あのMela!が光るのだと思った。

オーケストラなのだからあの場で演奏する曲は別にクラシックでもよかったはずだ。
なのにあえて、歌詞のあるこの曲をチョイスしてきた。

ほっておけない
そんなに荷物を背負い込んでどこに行くの
ほんのちょっと僕にちょっと預けてみては?
こんな僕も君のヒーローになりたいのさ
Mela!/ 緑黄色社会


お互いの荷物を少しずつ分け合った玉響。
誰かが誰かのヒーローになり助け合ってきたからこそ、最後の奇跡の勝利が生まれたのだろう。



ヒーローと聞くと全てを良い方向に導く救世主のような存在に感じるけど、

きっと、自分の悲しみや不安を少しだけ一緒に背負ってくれるだけで人は救われるのかもしれない。
いろんな感情を共感し合うだけでお互いのヒーローとなれるのかもしれない。

そんなことを思った最終話。



リバーサルオーケストラ
ありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?