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一月二十四日 あおばつ

手紙を1通と日記を書いてから、上田の金物屋さんへ。陽は出ているけれど風が冷たく、気温が上がらない。今日は一日氷点下かもしれない。金物屋さんでは掬いの丸刀を2本、合わせて4000円のところを少し安くしてもらったうえ、「落とさないようにね!」と封筒に包んで持たせてくれた。

そこから和田峠を越えて岡谷へ。雪がちらついていたけれど、積もるほどではなく道も凍っていない。1時間と少しで到着し、車を停めて、教えてもらったカフェに向かう。
古民家を改装したカフェで、展示スペースの奥にテーブル席とお座敷がある。中央にはグラスやポットが置かれたカウンターがあり、下の段には本が並んでいる。ポットの中身は白湯だった。各テーブルには、小さな一輪挿しに野の花。
お座敷で冊子を読みながらスコーンとコーヒーをいただく。定期的にデッサン教室も開催しているよう。
2階にもギャラリーがあり、詩と写真が展示されていた。

カフェを出る頃には15時近くなっていて、いそいそと帰路につく。展示を見ているうちに体が冷えてしまったようで、今日は温泉だな、となる。買い物をして一旦帰宅し、お米を洗うなどしてから温泉へ。家のお風呂場は極寒でも、15分もあれば温泉に行けてしまうありがたさ。あたたかいのが好き、寒いのが好き、というより、寒いところからあたたまっていくのが好きだ。

温泉あがりに、売店で「あおばつ」と書かれたクッキーを見つける。小麦粉と卵と蜂蜜でできた生地に、砕いた「あおばつ」が載っている。「あおばつ」の他には、落花生、ごま、お茶、と3種類。
「あおばつ」を持って受付のおじさんのところへ行き、お金を払いながら「あおばつって何ですか?」と聞くと、おじさんも知らないようで、チャレンジしてみて!と言われる。何だろうなぁ、あおばつ。

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