Steamで買って良かったゲーム

Steamでそこそこ色々なゲームを買って、狂ったようにプレイしたり積んだりしているのですが、1回良かったやつをまとめてみようかなと思います。ネタバレは極力しないで、あっさりめに紹介するつもりです。

Slay the Spire

今更紹介するまでもないが、ローグライクカードゲームの金字塔。一番最初に買ったSteamゲームであり、多分一番やったゲーム。スマホ版と合わせて600~700時間くらいやってると思う。
敵を倒してカードやアイテムを獲得して自分を強化し、次の敵を倒す…を繰り返してラスボスに勝てたらクリアという、1回1時間程度で終わる単純なゲームなのだが、難易度設定が20段階ほど用意されており、やればやるほど自分が仕上がっていく快感がハンパない。ルールやチュートリアルを確認しなくても、なんとなく始めれば理解できるシンプルさと、何回潜っても最適解が分からない奥深さが共存した奇跡のゲーム。風来のシレンやデッキ構築系のボドゲが好きな人に超オススメ。私と一緒に「真理への到達」を目指しましょう。

Monster Train

StSフォロワーとでも言うべきローグライクカードゲームをいくつかプレイしたが、これが一番楽しかった。StSにタワーディフェンス的要素やフォーメーションバトル的要素が付加されたゲーム。StSが繊細なゲームバランスが魅力のゲームだとしたら、Monster Trainは無茶苦茶なモンスターをバシーンと出してドンパチやれる爽快感が魅力。また、初期デッキが豊富に用意されている上にメインとサブを選ぶ仕組みになっていて、何を選ぶかによってプレイのバリエーションがかなり豊かなのもgood。ただし、高難易度になってくると明らかにキツいテーマや組み合わせがあったりするので、案外カジュアル向けのゲームなのかもしれない。ちなみに日本語版は無いが日本語化MODで割とスムーズにプレイ可能。

Oxygen Not Included

コロニー開発ゲーム。複数の複製人間を操って惑星の地下を開拓し、拡大再生産を繰り返しながら、いずれは地上に出てロケットを飛ばして宇宙へ脱出を目指すというもの。このゲームの特徴はなんと言っても「気体・液体・固体」と「熱」と「比重」の管理。複製人間には酸素と食料と適温環境が必要なのだが、作物を育てるための水が枯渇しそうなので遠くにある汚染水を浄水して…ってこの汚染水温かすぎるからこのまま引いてくると温暖化が加速してしまう。だから寒冷な場所を1回経由させて…とかやってる間に酸素が尽きそうになってるからこの水を電解装置で水素と酸素に分解して…みたいなゲーム。ゲーム内の気体液体固体がかなり現実の物理法則に従った動きをするので、現実世界で実際に用いられている配管機構がそのままゲームの世界でも使えたりとか、楽しいうえにめちゃくちゃ勉強にもなる。そして気づいたら廃人になっている。現実世界でも「風呂のお湯が持つ熱量は比熱の関係で空気より大きいはずだから…」とか考え始めるようになる。街づくりゲームが好きだけど、強い目的とかキッツイ制約とかある方が燃えるという方は是非。

OneShot

マジで最高の謎解きアドベンチャーゲームなので何も調べないで今すぐ買ってやってください。僕を信じてください。

もう少し真面目にネタバレ無しで説明しようとしてみる。いわゆるメタ要素のある謎解きゲームで、同種のゲームを強いて挙げるならやはり「UNDERTALE」ということになると思う。が、OneShotはとにかく温かい。心が温かくなる。誰かがレビューで言ってた、「UNDERTALEがスパイス効きまくったカレーなら、OneShotは肉じゃが」という表現がまさにその通りだと思う。歯ごたえのある謎解きや、刺激的で心を抉るような演出を求めるなら別のゲームをやった方が良いかもしれない。だが、「なんかさ、良いよね・・・」ってなりたい人や、昨日より今日の自分が少しだけでも優しくなれたら嬉しい人は、是非やってみてほしい。あと、一部謎解きの関係でやるときはフルスクリーンじゃなくてウインドウモードがオススメです。

Baba Is You

いわゆる倉庫番パズルゲーム。このゲームの革命的な部分はやはり「ルール設定をゲーム内で捻じ曲げて突破する」という斬新なアプローチ。ゲームの中に「Baba」「Is」「You」というブロックがあり、この配列によって自分の操作キャラはBabaになっているのだが、なんとこれを動かすことができてしまう。結果、「Keke」「Is」「You」という配列になった瞬間、操作キャラがKekeに移ってしまう。このようなルール変更を駆使して、壁を通り抜けたり勝利フラグを別のところに飛ばしたり、裏口から手を回すかのごとくパズルを突破していくのだ。そして、圧倒的な閃きでパズルを解き明かし、俺って最強ってなった1分後に次のステージで頭を抱えることになる。それの繰り返し。そうして「俺」「is」「廃人」になる。天才になりたい人にオススメ。

Inscryption

このゲームは紹介するか迷った。自分の語彙力でこのゲームを端的に説明するのは困難だと思ったから。しかも、オススメはオススメだが、エンディングは多分好き嫌い相当分かれる。おまけに結構ホラー要素もあって怖い。でも、「やったことのないカードゲームを初めてやってみて、なんとなくどういうゲームか分かっていく過程って楽しいよね」って思える人は是非やってほしい。小学校の頃遊戯王でサイクロン撃ったら聖なるバリアを無効化できると思い込んでて、でもその頃の方がルール知った今より楽しかったかもって人には特にやってほしい。意味不明で申し訳ない。でもそういうゲームなので。Inscryptionは「カードゲーム」ではなく、「カードゲームを愛する者たちに贈られた一篇の神話」なので・・・。逆に、StSみたいな緻密なゲームを求めている人には、コレジャナイってなっちゃうかも。私から言えるのはこれだけです…。

Outer Wilds

このゲームをプレイするまで、私の人生で一番楽しかったゲームは幼少期に人格レベルで影響を与えられまくったエストポリス伝記Ⅱでしたが、見事に塗り替えられました。大人になってゲームでこんなに感動するとは思ってなかった。ゲームを好きで良かった。エンディング後、ただただ真夜中の夜空を窓から見上げて泣いてた。Outer Wildsをクリアした後に見た世界が人生で一番美しかった。

・・・

タイムリープに巻き込まれてしまった宇宙飛行士が、宇宙の滅亡とタイムリープからの脱出を目指して宇宙に隠された古代文明の謎を解き明かしていくというゲーム。先に言っておくと、このゲームは決して万人にはオススメできない。3D酔いもあるし、操作は難しいし、多くの人間は自力でクリアできない(私も操作が難しくてちょっと攻略頼った)だろうし、何より怖い。その怖さというのが、ホラー的な怖さじゃなくて、人間の根源的な恐怖心に訴えかけてくるのだ。時に宇宙飛行士は、ブラックホールに飲まれたり、謎の生物に喰われたり、宇宙に身一つで放り出されたり…。「未知への恐怖」をプレイ中何度も何度も味わうことになる。だが、だからこそこのゲームは面白い。このゲームでは自分は開拓者、あるいは考古学者として、自分の手で宇宙の謎を解き明かしていくことになる。このゲームにはフックショットや魔法のカギみたいな「行動範囲が広くなるアイテム」が一切出てこない。ただただ調査を経て自分の知識を増やすことで、最初は踏破不能に思えた惑星にも足を踏み入れることができるようになる。「未知への恐怖」を乗り越えて足を踏み出し、真理に手が届きそうなる瞬間の喜びといったら。コロンブスやマゼランはこんな気持ちだったのかもしれないと思える。このゲームをプレイすると、現実世界の宇宙に隠された謎が、自分の生きているうちにどれくらい解き明かされるかが楽しみでたまらなくなる。そんなゲーム。絶対やってほしいんだ・・・。

最後に

こうしてオススメのゲームを並べてみると、私はどうやらゲーム内のキャラクターよりも自分が成長するタイプのゲームが好きらしい。現実世界では自己研鑽になんか微塵も興味が無いのに、なんという皮肉。まあでも、こんな堕落した人間でさえも「成長したい」と思わせてくれるのが、ゲームというエンタメの最高なところのひとつじゃないかなと思った。

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