🟦世界のファブレス半導体ランキング@2023年3Q
🟦2023年第3四半期の世界のファブレス半導体ランキング:トップ企業の売上高が急増
市場調査会社のトレンドフォースによると、2023年の第3四半期(7月~9月)において、ファブレス半導体企業(自社で工場を持たず、設計のみを行う企業)のトップ10社の売上は、前の四半期(4月~6月)と比べて17.8%増加し、合計で447億ドルに達しました。
特に注目すべきは、エヌビディア(NVIDIA)です。この企業は、売上を45.7%も増やして、165億1200万ドルという大きな数字を記録しました。エヌビディアが業界全体の成長を強く引っ張っていることがわかります。
🟦ファブレス半導体市需要成長の理由
この成長の背景には、スマートフォンやノートパソコンの在庫が順調に売れていること、そして生成AIやLLM(大規模言語モデル)の需要が増えていることがあります。また、AI技術のブームが影響して、エヌビディアなどの一部の企業が特に大きな成長を遂げています。
個別企業の動向
1位:エヌビディア(NVIDIA)
生成AIとLLMに対する高い需要が主な成長要因
業界全体の伸びを牽引している
2位:クアルコム(Qualcomm)
新発売のフラッグシップアプリケーションプロセッサ「Snapdragon 8 Gen3」が好調
スマートフォン市場での地位を維持
3位:ブロードコム(Broadcom)
AI半導体、ハイエンドスイッチ、ネットワークインタフェースカードなどのAIサーバ関連製品が伸びる
4位:AMD
第4世代EPYCサーバCPUとノートPC向け製品が好調
5位:メディアテック(MediaTek)
スマートフォン向けAP、Wi-Fi 6、モバイル/ノート向けPMICが成長要因
5位:マーベル(Marvell)
生成AI関連製品とデータセンタービジネスが伸びている
9位:ウィルセミコンダクター(Will Semiconductor)
Androidスマートフォンの需要増加が主な成長要因
10位:シーラスロジック(Cirrus Logic)
スマートフォン市場の需要増加によりMPSを抜いてトップ10にランクイン
🟦まとめ
長年、ファブレス半導体企業の代名詞とされてきたのはクアルコムでしたが、ついにNVIDIAがその地位を奪取しました。
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