🟦DRAMメモリーの市場シェア@2021
🟦DRAMメモリーの市場シェア@2021
ICインサイツによると、2021年のDRAM市場はサムスン電子、SKハイニックス、マイクロン・テクノロジーの上位3社で94%DRAM市場シェアをしめました。また韓国を拠点とするサムスンとSKだけでも、世界シェアの71.3%を占有しています。
DRAMメモリー市場シェア (2021年売上高)
韓サムスン電子 43.6% (419億ドル)
韓SKハイニクス 27.7% (266億ドル)
米マイクロン・テクノロジー 22.8%(219億ドル)
🟦DRAMプロセスへのEUVの導入
DRAMは半導体プロセスの微細化が進み、製造技術が物理的限界に近づいています。そのため最先端ロジックで用いられるEUV(極紫外線)露光技術がDRAM製造にも採用され始めています。EUVは導入に多額の投資が必要のため、上位3社以外がEUVを導入するのは非常に難しく3社の寡占はしばらく続きそうです。
DRAM製造にEUVの採用
韓サムスン電子 2020年~ 1α nm世代
韓SKハイニクス 2021年~ 1α nm世代
米マイクロン 2024年?~ 1γnm世代?
マイクロンはいち早く第4世代1α nm世代プロセスに移行しました。しかし1α nm世代ではEUV露光技術を採用していません。2024年から1γ(ガンマ)nm世代のDRAM製造にEUV技術に移行する予定です。
1α(アルファ) nm プロセスとは
DRAMの1α nm プロセスは、1x、1y、1zプロセスに続くDRAM製造に使用される10nmテクノロジーの第4世代のプロセスです。各社は 具体的なプロセス(配線幅)を明確にしてませんが、1αは15~14nmとの見方が有力です。
DRAMの10nm世代のプロセス
2016年~ 第1世代 1x nm (19~18nm)
2017年~ 第2世代 1y nm (17~16nm)
2019年~ 第3世代 1z nm (16~15nm)
2021年~ 第4世代 1α nm (15~14nm)
202x年~ 第5世代 1β nm (12nm?)
202y年?~ 第6世代 1γ nm (11nm?)
🟦まとめ
マイクロンはEUVを様子見で進めています。DRAMはマイクロンの日本拠点が中心的な役割を担っています、広島の工場に早くEUVを導入できるとよいです。
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