見出し画像

🟦GFがラピダス提携のIBMを提訴

グローバルファウンドリーズがIBMを提訴 ラピダスに企業秘密漏えい

🟦GFがラピダスと提携したIBMを提訴

 グローバルファウンドリーズ(GF)は、知的財産と企業秘密を不正に利用したとして米IBMを提訴しました。GFの知的財産と企業秘密をラピダスやインテルに開示し、数億ドルのライセンス収入を不当に受け取っていると主張しています。GFは2015年にIBMの半導体部門を買収しました。IBMが半導体部門売却後も、提携するラピダスとインテルに技術を開示したとしている。GFは1.これ以上の企業秘密の開示と使用、2.GFの技術者を採用していることの2つを停止すること求めています。

 ラピダスは日本政府が出資し、最先端半導体の国内生産を目指しています。IBMとは2022年12月に最先端の2nmプロセスの半導体製造で提携しています。

🟦GFとIBMの半導体製造事業譲渡

 GFは、AMDが2009年に分社化した半導体ファンドリー専業企業です。2015年にIBMからファウンドリー事業を譲渡されました。その時GFはIBMに10年間サーバー用CPUプロセスを独占提供する契約を締結しています。IBMが半導体の基礎研究に的を絞り、チップ製造は外部任せる方針にしたためです。IBMは事業譲渡に対し、15億ドルをGFに支払っています。

 ところがGFは、2018年に7nmプロセス以降の開発を無期限停止しました。そのためIBMは当初予定していた、サーバーCPUの製造をGFから、サムスン電子に変更せざるを得ませんでした。

 更にGFは2019年にIBMから譲渡された半導体工場をオンセミへ、ASIC設計部門をマーベル(MRVL)へと次々売却しました。プロセスの開発を辞めただけでなく、IBMに譲渡された資産を切り売りしました。こういった背景により、IBMは契約不履行としてGFを提訴の準備をしています。

🟦まとめ

半導体製造事業譲渡でもめている、グローバルファウンドリーズとIBMでラピダスに関わる新たな訴訟

 ラピダスはゴタゴタに巻き込まれず、地道に開発を進めてほしいですね。

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートは電子立国 日本を支える子どもたちのためにに使わせていただきます。