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🟦テスラのリコール原因のCPU

テスラはタッチスクリーンディスプレイの誤動作で米国の13万台の車両をリコール

https://static.nhtsa.gov/odi/rcl/2022/RCAK-22V296-6974.pdf

🟦テスラのリコール原因のCPU

 テスラは、ディスプレイが誤動作する可能性があるため、米国で約13万台の車両をリコールを届け出ました。CPUの過熱によりセンターディスプレイが真っ暗になったり、システムが強制的に再起動したりする可能性があります。画面にバックカメラ画像、警告灯などが表示されないのは法規違反となるためリコールを実施しました。

リコール対象は最近の車両

 リコールの対象は2021年と2022年モデルのテスラのSとX、および2022年モデルのテスラの3とYです。生産の不具合ではなく、最近の対象車両のインフォテイメントシステムのCPUを変更したことに原因がありそうです。

🟦急速充電中AMDのチップが加熱

 2021年12月テスラは、モデル3およびモデルYにAMDのRDNA2ベースのRyzenAPUを採用しました。変更前はインテルのAtomプロセッサが搭載されていました。リコールの対象はAMDを搭載した車両に発生します。AMDのRyzenAPUはインテルのAtomと比較して、TDP(温度設計用の消費電力)が高いという違いがあります。
 電池の急速充電中に、AMDのチップが発熱し誤作動が発生します。テスラのCPUの冷却システムは電池の冷却と共用されています。そのため急速充電中は電池の冷却能力が使われ、CPUの冷却が通常より弱くなるようです。

無線ソフトウエア更新で対策

 Ryzen APUの冷却パラメーターを調整したソフトウエアを、無線ソフトウエアアップデート(OTA)をにより対策を実施します。そのためユーザーは販売店に出かける必要はありません。

🟦まとめ

テスラはAMDのチップの加熱により、ディスプレイの誤動作により13万台をリコール

 テスラはソフトウエアだけでなく、CPUも新しくて性能が良いものに変更して採用します。変更による不具合はイマイチですが、無線ソフトウエア更新で対応できるならユーザーとしても悪くないでしょう。

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