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🟦2030年までに世界第2位のファウンドリーを目指すインテル

世界的な半導体製造企業のインテルが、新たな事業モデルとして社内ファウンドリーを導入し、2030年までに世界第2位の外部ファウンドリーを目指します。その戦略とは何でしょうか?

🟦製造部門を独立採算にして、2030年までに世界第2位のファウンドリーを目指すインテル

 インテルは社内ファウンドリー事業モデルを通じて、製造部門の価値を大幅に向上させることを目指しています。新たな事業運営モデルでは、製造部門が初めて独立採算の責任を負い、IFS(インテル ファウンドリー・サービス)の事業を後押ししていく予定です。インテルは2030年までに世界第2位の半導体ファウンドリーを目指す意思も表明しています。

🟦社外の顧客企業に社内と同等の供給の確実性と安定性

 新しい事業モデルでは、市場の価格設定を社内の製品事業部門にも適用します。社外の顧客企業に社内と同等の供給の確実性と安定性を提供します。それにより製品事業部門と技術開発チームが築いてきた緊密な関係を維持し、競争優位性を確保します。
 製造部門を独立採算にすることにより、製品事業部門と対等な当事者とし事業展開することには別のメリットもあります。IFSを利用する顧客のデータや知的財産(IP)をインテルから完全に切り離すことができることです。

 製造施設の効率性を向上させるための具体的な例として、優先されたウエハーの生産数を削減することにより、年間5~10億ドルのコスト節約が期待されています。また、テスト時間を短縮するプレシリコンの設計を行うことで年間約5億ドルのコスト削減が期待されています。さらに、製品設計を物理的に反復するウエハー・ステッピングの回数を減らすことにより、5~10億ドルのコスト削減効果が期待されています。

🟦まとめ

インテルは社外の顧客企業に社内と同等の供給の確実性と安定性を提供する社内ファウンドリーを導入する。それにより2030年までに世界第2位の外部ファウンドリーを目指す。

 製造部門としての独立採算になると、TSMCを採用する製品も増えるかもしれませんね。

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