🟦STマイクロがGFと工場新設
🟦STマイクロとGF共同運営の半導体工場を新設
欧州のSTマイクロエレクトロニクスと米国の半導体製造委託グローバルファンドリーは、共同運営の半導体工場を設立するための覚書に署名しました。STが所有する仏グルノーブル近郊クロルにある既存の工場施設内に新工場を建設します。2026年にフル生産を目指し、年間最大62万枚の300mmウェーハを生産する計画です。欧州の自動車、IoT、モバイル需要に対応するため、 FD-SOIプロセスを用い量産を行う計画です。
欧州チップ法
欧州は2030年までに、域内での半導体生産を倍増させ世界シェアを20%にする目標を掲げています。そのため官民で2030年までに最大430億ユーロ(約5.7兆円)投資するための「欧州チップ法」を提出しています。STとGFは欧州チップ法に基づきフランスから数10億ユーロの財政的支援を受けることとなります。GFは既にドイツのドレスデンに生産拠点を持っています。そのため欧州でのチップの製造のノウハウはすでに持っています。
🟦STマイクロのファンドリー戦略
STマイクロはファンドリーと組んで自社の工場を拡張する戦略をとっています。STマイクロのイタリアのアグラテにはは、インテルが買収を発表したタワーセミコンダクターと共同で工場を所有しています。STマイクロのような半導体IDMのファンドリー活用の戦略にはパターンがあります。ルネサスのように自社工場には投資せず、ファンドリーを活用するファブライトの戦略。インテルのように自社ファブに投資をしてファンドリーとIDMとファンドリー兼業する戦略。STはファンドリーと協業してファブに投資する中間の戦略となります。
IDMのファンドリー戦略
ファブ-ライト
ルネサス
IDMとファンドリーを兼業
サムスン、インテル
ファンドリーと協業
STマイクロ
🟦まとめ
STマイクロの戦略は日本のIDM半導体企業も参考にしたらいいと思います。