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小学5・6年生に「教科担任制」

文部科学省は、小学校5、6年生への教科担任生の導入について
優先して導入すべき教科に理科・英語・算数を例示した案を示しました。

その3教科が選ばれた理由としては、
「より高度になる中学校での学習を見通して、系統立てて教える重要性や、指導する際に必要な専門性を踏まえ、これら3教科を選んだ。」とあります。

この「教科担任生」の導入は2022年をめどに行われれます。

文科省が実施した調査では、
18年度に、6年生で教科担任生を取り入れている小学校は

音楽・・55.6%
理科・・47.8%
国語・・3.5%
算数・・7.2%
外国語活動・・19.3%

となっています。


【どんないいことがある?】

小学校の先生の中には、
小学校教員免許に加え、中学校の教科の免許をもっている先生がいます。

中学の教科の免許は、自分の関心のある得意な科目の場合が多いです。

これまでも音楽や体育などは、担任ではなく専門の先生がいたという人も多いのではないでしょうか。

それと同じで、
「6年生の英語は全てB先生が担当して、代わりに理科はC先生が担当する」
というように全て担任が全て見るのではなく、ある程度分担することで、自分が専門性を持っている授業により力を入れることができます。


【最後に】
いいところが多いように思える今回の案ですが、

・教科によっては過不足がうまれてしまう。
・先生が少ない学校で、うまく教科を分担できない。

というようなことも考えられるのではないでしょうか。
うまくいくのかなぁというのが正直なところです。

大学によっては、小学校教員の免許しか取れない場合もあるので、
中学校の免許を取りやすくしていく必要もあるように思います。

そして、小学校の先生の中には、特別支援学校や幼稚園などの他の免許を持っている先生もいます。中学の免許を重要視するあまり、特別支援学級を受け持てる先生が不足するということは避けなければなりません。

とはいえ、英語が教科化されたり、プログラミング教育が取り入れられたりしていて内容が複雑になっている小学校の授業を、担任が全て見るのではなく、効率よく分担するというこの案自体は良いもののように思います。


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