居場所

人間は本来、誰しも独りなんじゃ無いかって大学生くらいからずっと思っていた。人生で初めて恋人ができて、この人とおばあちゃん、おじいちゃんになりたいなと思っても、この思いは共存、というかどこか拭い切れない核みたいなものになって、ずーっと自分の中に居座っていた。
仕事は相変わらず難しい。「もうちょっと頑張ろう」という先輩方の何気ない言葉にキュッとなる。
笑顔笑顔、、、。明るく返事、、。
こんなんで落ち込んでたら周りの人に気を遣わせる、、、。落ち込んだ時に、落ち込んだ顔をしては駄目、ということは社会人としての1つのチェック項目なのかもしれない。だとしたら、わたしは、、。前向きな言葉が出てこない。

誰も私を知らないところで、暮らしたいなと、どこかで現実逃避をする。誰も自分のことを知らないから、見栄も張る必要も無いし、自分がただ、生きていくために毎日を終わらせる日々になるのかな。悲しい時に悲しい顔をしないのも、落ち込んだ時に笑うのも、わたしはもう、無理かもしれない。誰の思いも抱えず、虚しさの無い空っぽになりたい。

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