超入門 JavaScript ⑩ ~制御構文(繰り返し)~

前回の超入門⑨では、配列について学習しました。
配列は、今回のテーマである繰り返しを使う際にほぼ必須と言える知識です。
なので、配列についての理解が不十分と感じる方は、前回の投稿で復習されることをお勧めします。

では早速始めていきます。

前回も使用した以下のプログラムを覚えていますか?

var week = ['Sun', 'Mon', 'Tue', 'Wed', 'Thu', 'Fri', 'Sat'];

alert( week[0] );
alert( week[1] );
alert( week[2] );
alert( week[3] );
alert( week[4] );
alert( week[5] );
alert( week[6] );

このプログラムを、もっと短く、もっとスマートに書き換えてみます。

var week = ['Sun', 'Mon', 'Tue', 'Wed', 'Thu', 'Fri', 'Sat'];

for ( var i = 0; i < 7; i ++ ) {
    alert( week[i] );
}

はい、これだけです。
この「for」から始まっている行が、繰り返し構文です。

for 文の丸カッコ内を詳しく見ていきましょう。

( var i = 0; i < 7; i ++ )
3つの式が、セミコロン「;」によって区切られて並んでいます。

① var i = 0
 これは繰り返すためのカウンター「i」が、いくつから始まるかを決める式です。「ループカウンターの初期値」と言います。
② i < 7
 これはループカウンターが何回繰り返されるかの条件を決める式です。
③ i ++
 これはループしながらカウンターがいくつずつ増減するのかを決める式です。上記の場合は1ずつ増加しますが、例えば「i --」と書けば1ずつ減少します。

前回の配列についての投稿で説明した通り、配列の要素は0番目から数え始めます。
そのため、①の式「var i = 0」というように0でループカウンターを初期化しているわけです。
今回繰り返したい回数は1週間分なので7回です。
よって、0~6までとなるので、②の式は「i < 7」となっています。
つまり「カウンターが7よりも小さい間」となります。

いかがでしょうか。
繰り返しの雰囲気はつかめましたでしょうか?

分岐のように、人間の思考と直結していないので、繰り返しの考え方はかなり難しく感じるかもしれません。
これは慣れも必要なので、いろいろと書き換えて、試してみてもらうと良いと思います。

また、分岐繰り返しの書き方は、iffor を使う以外にもいくつか存在しています。
他の書き方については、「超入門」ではない別の投稿で説明する機会を設けられればと思っています。

さて、今回の10回目をもって、超入門シリーズは終了とさせて頂きます。
「超入門 JavaScript」というタイトルで進めてきましたが、ここまで学習した内容のほとんどは、他のプログラミング言語でも通用する内容です。

次はもう少しレベルを上げたシリーズで、引き続きJavaScriptを扱っていく予定で考えていますので、その際にはまたよろしくお願いしますm(__)m

それでは良いプログラミング・ライフを!

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